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HAIR & MAKE BEAUTY

ソウルの美容好きが熱視線。J-Beautyの現在地を体感した一日

ソウルで体感する J-Beauty の現在地。「J-Beauty FES in Seoul 2026」体験レポート

 

 

 

 

2026年7月中旬、韓国・ソウルで「J-Beauty FES in Seoul 2026」が開催された。

花王、資生堂グループをはじめ、日本を代表する企業のビューティーブランドが集結した今回のイベント。会場であるロッテワールドタワーには韓国最大級の美容クチコミプラットフォーム「GLOWPICK」のユーザーを中心に、美容感度の高い来場者が集まり、各ブランドのブースを熱心に巡る姿が見られた。

イベントのコンセプトは、「EMPOWER J-Beauty ―― 出会い、学び、ときめく。J-Beautyが一つになる場所」。

日本の化粧品を一方的に紹介するのではなく、実際に製品に触れ、ブランド担当者と語り合い、その魅力を自分の言葉で広げていく。会場には、そんな双方向のコミュニケーションが生まれていた。

 

 

 

韓国の美容ユーザーが注目した、日本ブランドの技術と品質

 

会場は多くの来場者でにぎわい、各ブランドブースでは、製品の成分や使用方法、効果について積極的に質問する参加者の姿が印象的だった。

新しい製品をただ試すだけではなく、「どのような技術が使われているのか」「自分の肌にはどう取り入れればいいのか」と、製品の背景まで深く知ろうとする。美容大国・韓国のユーザーならではの、知識量と探究心の高さが感じられた。

なかでも注目を集めていたのが、韓国でも高い認知度を持つビオレのブースだ。

日本でも手に入りにくい洗顔フォームが用意された豪華なプレゼントキャンペーンには、多くの来場者が参加。洗浄前後の違いを目で確認できるビフォーアフターのビジュアルも展示され、製品の洗浄効果や品質を直感的に伝える工夫が施されていた。

言葉による説明だけでなく、効果を視覚的に見せることで、製品への理解と納得につなげる。そのプレゼンテーションからも、日本ブランドらしい細部へのこだわりが感じられた。

 

 

資生堂の美白ブランド、HAKUにも熱い視線が注がれた。

日本では、美容クリニックでの施術後に使用するホームケアアイテムとしても支持されているというエピソードが紹介されると、美容施術やアフターケアへの関心が高い韓国の来場者たちも強く反応。製品を手に取りながら、担当者の説明に熱心に耳を傾けていた。

単なる美白ケアとしてではなく、日々のスキンケアと美容施術をつなぐアイテムとして紹介されたことで、韓国の美容習慣とも自然に重なったようだ。こういったリアルな反響は、韓国市場のニーズをつかむ上でのヒントになったのではないだろうか。

 

 

 

「知ることで、もっと好きになる」J-Beauty WOW zone

 

ブランドブースとともに、今回のイベントを象徴していたのが、体験型コンテンツ「J-Beauty WOW zone」だ。テーマは、「知ることで、もっと好きになる」。

日本の美容が持つ価値を、歴史、技術、ものづくり、サステナビリティ、哲学という5つの視点から紹介し、J-Beautyを製品だけではなく、文化や思想まで含めて体験できる空間として構成されていた。

「Heritage」のエリアでは、江戸時代の椿油から現代のスキンケアへと続く、日本美容の歴史を紹介。長年の研究と蓄積によって進化してきたJ-Beautyの系譜をたどることができる。

「Tech & Innovation」では、独自成分やナノテクノロジー、臨床試験データなど、日本の美容研究を分かりやすく可視化。製品がなぜ機能するのか、その理由を科学的な視点から理解できる内容となっていた。

 

 

「Craftsmanship」では、処方や容器、肌に触れたときの感触にまで宿る、日本のものづくりの精神にフォーカス。目立つ華やかさだけではなく、細部の完成度を追求する姿勢こそが、J-Beautyの魅力であることを伝えていた。

さらに、環境や社会課題への取り組みを紹介する「Sustainability」、長期的に肌を育てる考え方や、引き算から生まれる美しさを提示する「Philosophy」と続く。

即効性やトレンド感だけではなく、時間をかけて肌と向き合い、必要なものを丁寧に積み重ねていく。そこには、K-Beautyとは異なる日本独自の美容観が表れていた。

 

 

 

K-Beautyの中心地で見えた、J-Beautyの可能性

 

韓国は、トレンドの移り変わりが早く、美容に対する消費者の目も厳しい市場だ。だからこそ、ソウルで開催された今回のイベントでは、J-Beautyの強みと課題の両方が見えてきた。

日本の美容ブランドが持つ技術力や品質、長年培われてきた研究実績、ものづくりへの誠実な姿勢は、韓国の美容ユーザーにも十分に響く力を持っている。一方で、その背景や魅力が海外の生活者に届く形で発信されてきたかというと、まだ余地は大きい。

 

 

今回のイベントでは、ブランド担当者が直接製品について説明し、来場者がその場で試し、疑問を投げかけることで、広告やSNSだけでは伝わりにくい価値が共有されていた。

そこにGLOWPICKとの連携が加わることで、会場での体験がリアルなクチコミやレビューとなり、韓国の美容ユーザーへさらに広がっていくことが期待される。

 

 

ソウルから始まる、J-Beautyの新しい物語

 

J-Beautyが持つ魅力は、単なるスキンケアやメイクの機能だけではない。

数百年にわたって蓄積されてきた美の知見、先端技術を生かした処方開発、職人的なものづくりの精神。そして、肌を短期的に変えるのではなく、長い時間をかけて育てていくという美容哲学。それらが一つになって、J-Beautyという文化を形づくっている。

 

 

「J-Beauty FES in Seoul 2026」は、日本の美容ブランドと韓国のユーザーが直接出会い、その価値をあらためて発見する場となった。

製品を試し、話を聞き、自分の肌で感じる。会場で生まれた一つひとつの体験が、今後クチコミやレビューとなって広がり、新たな訪日体験やブランドとの接点につながっていく。

K-Beautyの中心地・ソウルで示されたのは、J-Beautyが世界に広がるための新しい可能性だった。

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