2017.06.19
コラムVol.55『レースが主役』
- Category FASHION
■今季の「レース」の特徴
「レース」と聞くと、可愛らしい、ガーリーなイメージを持つ人も多いのでは?普段、シンプルなテイストやカジュアルなファッションの人はなかなか取り入れにくい、と思うかもしれない。しかし、今季のレースはテイストを問わず、どんなスタイルにも取り入れられるようなバリエーションの豊富さがある。色でいえばピンクやオレンジといったようなビビットなカラーから黒やカーキなどシックなカラーまで。例えば、色を黒にすると甘くなりすぎず、モードやカジュアルといったスタイルにも取り入れやすい。デザインとしては、“部分使い”のアイテムが多く登場。シンプルなブラウスの袖口にレースの切り替えなど、さりげなく華やかに見せられるレースは万能で、一点部分使いするだけでコーディネートのポイントとなる。
■透け×レイヤードが今っぽい
最近、Tシャツの下にレーストップスをインナーとしてレイヤードしている人や、ハイネックのレーストップスを首元からチラ見せしている人をストリートでよく見かける。「サマーレイヤード」と言ってコレクションでも斬新なレイヤードスタイルが登場していた。その今季のレイヤードスタイルでキーワードとなってくるのは“透け感”だろう。レースはまさにその“透け感”を出せるアイテムで、総レーストップスをインナーと組み合わせて着るなど、透け感アイテムを投入することで一気に今年らしいコーディネートに仕上げることができる。
■今年の旬顔「スカラップレース」
レースといっても、バリエーションがあるのが今季。エスニックスタイルが流行っている今年の春夏は、相性が良いレースのトップスとしてパンチング加工の施された「スカラップレース」のトップスが登場した。スカラップとはホタテ貝のフチのように半円を連ねたような形の縁取りのこと。コットン素材のものが基本で、レースでも甘さ控えめな印象でエスニックスタイルとも合わせやすい。また、今年はVネックのブラウスにもスカラップレースが多く取り入れられ、キレイめなコーディネートにも合わせやすい。
冒頭でも触れたが、最近の流行するアイテムを見ていて面白いと思うのは、色や柄、デザインのバリエーションが非常に豊富で、テイストを問わず楽しめるアイテムが多いということ。これはファッションのテイストやスタイルが細分化されている現代に合わせた傾向なのかもしれない。これを機会に自分のスタイルに合わせた、お気に入りの一枚を見つけてみてはどうだろうか。
【style-arena.jp】Street Style 担当
Street Style 編集部
Tokyo Street Style