2016.08.28
コラムVol.28『ALL BLACK SUMMER』
- Category FASHION
■夏クロの出現
夏は明るく派手なカラーが好まれる印象だが、今年は敢えての「ブラック」にラブコールが集中。特に、全身を黒で統一した“オールブラック陣”が急増した。
■カラーは終息か
昨年から続いた「カーキ」や「ピンク」などのカラーの波に押され、ブラックの勢いは一時衰退気味だった。実際、昨年の冬~今年の春までを振り返っても、オールブラックでスタイルをまとめている人は極わずか。しかし、この夏はパートナーを選ばない、ブラックの懐の深さに出戻りする人が多い。カラーで遊びつくした人が再び落ち着く、“憩いの場”となっているのだろう。ちなみに、昨年まで注目されていた「オールホワイト」も今年は勢いがやや減速。銀座や渋谷のキレイめ女子からの支持率は高いが、それでも真っ白より、アイボリーやベージュとの組み合わせが多かった。
■Street of Black
ストリートでのオールブラックコーデを観察すると、トレンドの大ぶりなアクセサリーには頼らず、スタイリッシュな着こなし。着用率が高い「ブラックワンピ」も、ヘルシーな肌見せ効果により、全体が重すぎない印象になっている。ストロー、パナマハットやカゴバッグを身につけている人も多くいたが、そのナチュラルカラーによって、ブラックの重さを軽減し、バランスを調整していた。中には、靴、バッグ、髪色も全てブラックで統一した完璧主義者も見られ、アクセントとしてメイクでカラーを取り入れている。
様々なメディアで猛プッシュされている程、今季のブラックはエネルギッシュだったが、秋に向けてカラーが巻き返すのか注目したい。
【style-arena.jp】Street Style 担当
Street Style 編集部
Tokyo Street Style