2016.02.08
コラムVol.1『アウターテクをUPDATE!』
- Category FASHION
■進化したアウタ・オン・アウター
昨シーズン、機能系アウターとして最たるトレンドに躍り出た「インナーダウン」。インナーダウンが定着したことによって、アウター同士をレイヤードすることに抵抗がなくなり、コートの下にジージャンなどの軽めのアウターを着るという斬新な発想も、すっかり定番になった。目が離せないアウター・オン・アウターのスタイルだが、今シーズンも進化し続けており、ストリートでは、寒くても2枚のアウターで防寒しつつ、オシャレを楽しんでいる。
■今シーズン流の着こなし
1枚目のライトなアウターとして人気なのは、昨シーズンから引き続き、やはり「ジージャン」や「ジャケット」、「ブルゾン」のボリュームがおさえられるタイプ。昨シーズンなら、その上に2枚目のアウターとして「トレンチコート」や「チェスターコート」など、定番のアイテムをレイヤードしていた。この定番アイテム×定番アイテムのシンプルなコーディネートは、オーバーサイズが定着し、ノームコアの風潮が強かった昨シーズンの代名詞といえる。しかし今シーズンは、2枚目のアウターの素材で遊びを効かせているコーディネートが多い。特に、今シーズン流行した「ファーコート」や「ムートンコート」がアウター・オン・アウターの最先端アイテムになっている。以前、解説したように、今シーズンは、70年代ファッションの影響から、ファーコートやムートンコートが流行している。元々ボリューム感が売りのアイテムな為、意外にアウター・オン・アウターと相性が良いのだ。昨シーズンより個性的な70年代風のアウターを上手くレイヤードさせれば、今シーズン流のコーデが完成する。
■ロングコートの実力
また、この冬1番人気だったロングコートも、ショートジャケットのレイヤードでアウター・オン・アウターにする人が多い。ロングコートといえば、縦長シルエットでスタイルアップしてくれるアイテムというイメージが強い。しかし、ウエストの位置を、インナーのアウターがマークしてくれる為、1枚で着るより、脚長効果を生み出す利点があるのだ。
来シーズンも暖かさとオシャレを兼ね備えたコーディネートの進化に注目してほしい。
【style-arena.jp】Street Style 担当
Street Style 編集部
Tokyo Street Style