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FASHION

コラムVol.39『深化するボトムスのニット化』

 

トレンド2年目に突入

 

秋冬に大活躍するニットアイテム。ニット=トップスというイメージが一般的には強いと思うが、今季はボトムスにニットを取り入れるのがトレンド。出始めは昨季からだが、2016-17 A/Wは本格的なトレンドボトムスとして各ブランドが力を入れた。

 

 

新たなスタイル

 

様々なボトムスがニット化したが、主流は「ワイドパンツ」、「ガウチョパンツ」、「ペンシルスカート」。それぞれ近年のファッションシーンを代表するアイテムだが、ストリートでは若干マンネリ化している時期に感じる。しかし、素材がニットになるだけで見た目と気持ちが新鮮に生まれ変わり、コーディネートにもフレッシュさが復活した。また、【ニットonニット】でこれまでに無かった新しいスタイルも確立。下記写真のように、大人のリラックスムード漂うスタイルを最近は多く見掛けるようになった。

 

 

ニットボトムの差別化

 

意外だったのはこの太パンブームの中、細身シルエットの「スウェット風ニットパンツ」に注目が集まったこと。恐らくこれまでのトレンドに飽きを感じた、もしくは人と被りたくないという思いからだろう。まだブーム真っ只中の為、ここ1年で太パンの着用者数が激減する事はないが、約2年後にはワイドパンツ人気は落ち着く予感。代わって主流になるのがこのニットパンツのような足首に向かって細くなる「テーパードシルエット」のパンツかもしれない。

 

 

ニットボトムのトレンド3年目となる2017-18 A/Wは更に勢いが加速して、色、形のバリエーションが豊富になるだろう。フレアスカートやプリーツスカートのニット化がより浸透し、今季は滅多に見られなかった「ニットサロペット」や「ニットオールインワン」の登場が増えると予想している。