2016.06.08
人気のカーキ、オリーブ
- Category FASHION
カーキ、オリーブってどんな色?
昨年から、レディスファッション、メンズファッションともに、カーキ、オリーブといった色合いがとても人気を得ています。
カーキ、オリーブはミリタリー系のファッションを代表する色であるため、多くの人が知っている色名だと思います。でも、それぞれはどんな色?と聞かれた時には、けっこう曖昧ではないでしょうか。実際、ファッション誌でカーキとよんでいる色もとても幅広いようです。
カーキKhakiは、そもそもサンスクリット語で、砂塵や埃を意味する言葉でした。グレイッシュなイエローといったあたりの色になります。土埃にまみれた白シャツを思い出すとイメージしやすいかもしれません。
一方オリーブOliveは、オリーブの実の色にちなんでいるのですが、その成熟度に従って若いグリーンから熟した黒まで、それぞれにちなんだ色名があるため、混同されるのだと思われます。カーキに近いオリーブイエローの他、オリーブブラウン、オリーブグレー、そしてオリーブグリーンはサープラス(軍の放出品)などで馴染み深い色ではないでしょうか。
70年代にアーミールック、サファリルックとして大ヒット
70年代に流行した、アーミールック、サファリファッション。
「日本のファッションカラー100」(BNN新社)より
昨年から70年代テイストのファッションが注目されていますが、このカーキ、オリーブも70年代初め〜半ばを代表するヒットカラーのひとつでした。
その代表的なスタイルが「アーミールック」「サファリルック」です。ともに自然志向の高まりとジーンズの普及などと相まって、機能的でスポーティなユニセックススタイルとして流行しました。
「アーミールック」は戦闘服にちなんだスタイルで、1970年代のベトナム戦争への反戦意識から生まれたものでした。一方「サファリルック」は、1920年代にヨーロッパの貴族がアフリカ大陸の狩猟旅行で着ていた服装で、60年代終わりにイヴ・サン=ローランが「サファリルック」として発表したことから広まりました。サファリジャケットにスカーフ、フレアパンツといった、アーミールックよりも上品なムードをもったスタイルといえます。
これらの流行は、「サープラス」の人気や、75年頃よりはダウンジャケットなどの「ヘビーデューティ」、オーバーオールなどの「ワークウェア」の流行などへ繋がって行きます。
最近のカーキは、ワンピースやシャツなどにも多く使われ、きれいめな着こなしになっていますね。2016年も引き続き注目されるカラーのひとつです。
一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)http://www.jafca.org/
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日本流行色協会 / JAFCA
JAPAN FASHION COLOR ASSOCIATION
一般社団法人日本流行色協会(通称:JAFCA)は、1953年に設立され、ファッションやメイクアップ、インテリア、プロダクツ製品など、様々な分野の商品に向けたトレンドカラー情報を発信している団体です。世界のカラー動向に大きな影響を与えるグローバルなカラー情報「インターカラー」の会議にも、日本で唯一参加しています。