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2016.06.03

江戸木箸 大黒屋

  • Category CULTURE

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< 技 - WAZAシリーズ 第1回 > 

江戸木箸 大黒屋

 

箸選びに悩んでいる方、あなたに合った箸は必ず見つかる!!

 

 

 東武伊勢崎線 (スカイツリーライン) 曳舟駅から徒歩3分、下町の閑静な住宅地にこのお店はある。社長の竹田勝彦さんは、自ら材料を仕入れ、加工、仕上げした箸を販売している。創った箸は、「江戸木箸」と名付け、商標登録を取得している。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 東京を含めて、箸を販売しているお店は多々あるが、生業として箸を創り、販売している店舗はあまりない。箸の種類は約200。形は三角形から九角形までと多様で、小さな店舗に所狭しと並んでいる。使用する主な材料は黒檀、鉄木(てつぼく)、紫檀。価格は1,000円から30,000円まで取りそろえている。売れ筋は6千円くらいだという。これだけの種類があれば、箸を選ぶのに迷ってしまうのは当たり前。竹田さんは「お店に来て、半日くらい迷っている方もいます」と笑う。

 

 

 

 

 

 ここで、上手な箸の選び方を聞いてみた。「人それぞれに、指の形や太さ、また箸の好みが違うので、来店して、まず箸の頭(先と反対の部分)から箸を見て、次に箸を持って自分にはどの形状の箸があうのか体感してもらうのが一番」と竹田さんはアドバイスする。これだけ種類があるので、選ぶのは大変だが、自ら持って、使いやすい箸を選ぶのが近道だとのこと。

 

 

 左から7角形、6角形、5角形と、それぞれ形状が違う また、箸の使い方に慣れない子供や外国人のために、価格は2,000円前後の「楽ちん吸い付き箸」と名付けた箸も創っている。木地に漆を塗り、指で持つ部分に特殊ウレタン加工を施して、持った箸があまり動かないよう工夫している。これはまさに初心者向きの箸だ。

 

 

 

 

 

 経済産業省は、クールジャパンによる地域活性化を推進するため日本が誇るべき優れた地方産品500商材を選定し、「The Wonder 500」として、海外に情報発信しているが、竹田さんの箸はこれにも選ばれている。


 

 近年、和食は健康に良いということで、海外でも和食ブームが起きており、外国人も和食に接する機会が多い。このため、和食が好きな訪日外国人が“My箸”を求め、ネットで調べて来店するという。「台湾、シンガポールなど東南アジア諸国のほか、ドイツ、イタリアなどの欧州やドバイなど中東の人も多い」(竹田さん)という。お店を訪問し、たまたま来店した外国人と和食や訪れた日本の観光地などについて会話するのも、小さなことではあるが、立派な国際交流だ。われわれにとっても、日本再発見となるかもしれない。

 

(文・加藤公明)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         

 

 

 

 

江戸木箸 大黒屋

 

東京都墨田区東向島2-3-6

TEL. 03-3611-0163

 

公式サイト http://edokibashi.com

 

 

 

 

 

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