スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

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2018.10.24

コラムVol.101『今最もアツいおじさんスニーカーって?』

  • Category FASHION

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「季節の変わり目は足元から」

 

 気温も下がりはじめ、そろそろ本格的に秋の装いをしたい時期になってきた。そんなシーズンの変わり目は、まず足元から変えてみてはどうだろう。ブーティやレースアップシューズといった秋の定番シューズも良いが、せっかくなら旬なスニーカーにも挑戦してほしい。今回注目するのは「ダッドスニーカー」。シューズに限らず、トレンドというのは一度強烈に振れて浸透し、さらに反発して逆方向に振れる波の繰り返し。近年のノームコアとよばれる普遍的なファッションを突き詰めた結果、ダッドスニーカーなどの主役級スニーカーに行き着いたと言えそうだ。

 

 

 

「“絶妙にダサい”が新しい」

 

 そもそもダッドスニーカーとはどのようなスニーカーの事を言うのだろう?答えは意外にも簡単で、「DAD(パパ・お父さん)が履いちゃうようなスニーカー」だ。ボリュームスニーカーをベースにちょっと“ダサさ”や“おじさんっぽさ”を感じられればダッドスニーカーである。特徴は底のボリュームが厚い、全体的にぼってりしている、ワイズが広いなどがある。つまり、良い意味で野暮ったく、絶妙にダサい。その事から海外では“uncoolスニーカー”、“uglyシューズ”とも呼ばれている。魅力としては、キレイめな着こなしに抜け感を出せるのと、コーディネートの外しを楽しむ事できるところ。また、ボリュームあるソールのおかげで、スタイルアップ効果が狙えるのも嬉しいメリット。現在のダッドスニーカーは90年代スタイルや、ユースカルチャーコーデをアップグレードしてくれるアイテムだ。

 

 

「ダッドスニーカーブームはどこから」

 

 ダッドスニーカーをリリースしているラグジュアリーブランドは非常に多く、バレンシアガやグッチは、一気にムーブメントを作り上げた立役者だ。特にバレンシアガがリリースした、80年代の雰囲気漂うスニーカーは、着用したスタイリングをファッションセレブがSNSに投稿したことで、人気が加速した。そんなダッドスニーカーだが、AcneやYEEZYといった有名ブランドも似たテイストのスニーカーを展開している。アパレルブランドにも今季は多く展開されており、購入しやすくなりつつある。

 「画像引用元:https://www.farfetch.com/jp/style-guide/trends-subcultures/2018-trend-kicks-women」

「出典元:Farfetch」

 

 

 

 

 ダッドスニーカーの影響でニューバランスなどのスポーツブランドから以前より展開されているレトロなスニーカーも再注目されている。デザインだけでなく、機能性も兼ね備えているのはスポーツブランドの大きな魅力。ハイブランドがリリースしている旬なダッドスニーカーも良いが、比較的リーズナブルで手に入りやすい物から挑戦してみるのもあり。ハイブランドに固執せず自分のスタイルにあったダッドスニーカーをゲットしてみてはどうだろうか。

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