スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

SNAP SEARCH

2018.07.31

コラムVol.95『ベーシックな物にこそ、こだわりを』

  • Category FASHION

SHARE

 

 

「特別な一着にデニムを」

 

 あなたには、長く着続ける“こだわりの一着”というものはあるだろうか。ファッションを愛する人は特に、何か特別な思いのこもった服に巡り合った経験があると思う。その中のひとつに「デニム」アイテムが当てはまる人は多いだろう。普段使いできてオンでもオフでも活躍の場があるデニム。ピンからキリまで、市場には溢れかえるほどたくさんのデニムアイテムが売られている。色味や丈感・ダメージ具合などが絶妙に異なる中から、これだ!と思える自分にあった一つを見つけられたら、そのアイテムは間違いなくあなたにとっての特別な一着になる。

 

 

 

「ワンピースとデニムのレイヤード」

 

 この春夏トレンドとして最注目されている「デニム」アイテムは、時代を超えて世界中で愛されている永遠のトレンドキーワードである。今季は特にダークトーンのデニムアイテムが人気を集めていて、ロングワンピースの下にジーンズを履いてレイヤードを楽しむ、などといった新しい着こなしも登場した。そもそもデニムとは、厚手の綾織物の生地のことをさす。その生地をインディゴ染料で染めて織ったものがブルーデニム、ブルー以外の色に染めたものがカラーデニムである。そして、こうして染められた織物でできた衣服を“ジーンズ”と呼ぶ。

 

 

 

「デニムのルーツ」

 

 「デニム」というコットンの織物は、18世紀フランス南部の町ニーム(de Nimes)で誕生した。当時ニームで生産されていた生地は、仕事時に服が汚れないように上に羽織るためのものだった。インディゴ染料で黒や濃い青に染めるのは、この汚れが目立たないようにするため。後にデニム生地の耐久性の高さが評判を呼び、海を越えてアメリカの労働者たちの間で大ヒット。そして様々なメーカーがデニム生地の作業用ズボンの生産に乗り出したのだ。それから戦争の時代を経て、女性たちの間でも着用の波が生まれ、ジーンズのファッション化が起こった。

 

 

 

 

 今やデニムアイテムは、性別を問わず着用できるデイリーアイテムの王様である。特にジーンズは、ピタッとしたものからゆったりとしたシルエットのものまで、春夏のコーディネートには欠かせない存在と言えるだろう。デニムonデニムスタイルも注目されている。運命の一着に出会えるよう、たくさんお店を見て、たくさん試着してほしい。

 

コンテンツをロード中