2018.02.09
コラムVol.81『エコファー全盛期』
- Category FASHION
「ファー小物の勢い」
ここ数年、冬のトレンドに欠かせないのが「ファー」。秋冬テイストを簡単に演出できる優秀なテキスタイルは様々なアイテムに使われている。特に小物はマフラーなどの定番から、イヤリング、バッグまで幅広いアイテムでファーが目立つ。また、バッグのハンドルがファーになっているワンポイント使いも今季は主流だが、エコファーが使われた、全面ファーのアイテムの勢いも増している。エコファーは毛皮よりも加工しやすく、着色もしやすいため、格段にデザインの幅を広げている。
「広がるエコファー」
エコファーは以前までフェイクファーと言われていたが、ようするに化学繊維のファーのこと。近年は技術の発達により、見た目だけではなく触り心地まで本物に近い、もしくは本物以上の触り心地が実現しつつある。光沢から生まれる高級感や、着心地までがハイクオリティーに再現されているのだ。価格もリーズナブルで、手入れがしやすいというのも大きな魅力。また、クオリティーの高さだけでなく、動物愛護の観点から、リアルファーのアイテムは絶対に買わない、といった声が増えてきていることも背景にある。その為、多くのラグジュアリーブランドもエコファーを製品に採用する傾向となっている。
「ショッパー型バッグが新しい」
そんなファーアイテムの中でも、今季人気だったのはファーの「ショッパーバッグ」。形が特徴的で、ふわふわしたボリュームに、コロンとしたフォルムが可愛いと話題になった。これもほぼエコファーな為、カラバリが非常に豊富で、カジュアルスタイルにも気軽に持てる。片方の持ち手を通して巾着風に持つのも今年流だ。デザインの幅を広げるエコファーの素材に今後も注目していきたい。
【style-arena.jp】Street Style 担当
Street Style 編集部
Tokyo Street Style