スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

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2017.12.31

コラムVol.76『コーデュロイの温もり』

  • Category FASHION

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「相変わらずの定番」

 

  主役にも脇役にもなれる万能さで昔から愛されてきた「コーデュロイ」。アメカジなど、カジュアルアイテムに使われるイメージが強かったが、近年では様々なバリエーションを見せ、秋冬に欠かせないテキスタイルとして浸透した。コーデュロイとは、綿横ビロード織りをしたパイル織物の一つで、縦うねが特徴であるものを指している。温かみのある生地が特徴で、コーディネートに季節感をプラスできる優秀アイテムだ。また、ベロアよりも光沢感が少ない為、どのスタイルにも馴染みやすい特長がある。

 

 

「今年の傾向」

 

 ストリートに目を向けると、細畝のさりげないコーデュロイが目立っていた。カラーで言うと、狙い目は断然ホワイト。コーデュロイで季節感は出しながらも、爽やかなホワイトをあえて秋冬に取り入れる事で、洗練された印象を演出できると話題だ。

 

 

「新たに登場したアイテム」

 

 ワイドパンツに代わって、新たなコーデュロイアイテムとして名乗りを上げたのはジャケット。中でも人気が集中したのは「コーデュロイボアジャケット」である。袖口と襟元のボアが更に季節感を漂わせ、秋冬コーデにうってつけのアウターだ。ボアとコーデュロイ、今までに無かった2つのトレンド素材を競演させたアイテムだけに、ファッショニスタもこぞって愛用している。

 

 

 

 コーデュロイやベロアなど、トレンドのキーとなるような素材は、基本的にボトムスから取り入れられ、のちにトップスや小物に広がるのが最近の傾向だ。少し前まで“素材違い”というのがトレンドの流れを引き継ぐ中で重要であったが、次は“アイテム違い”がキーワードとなりそうだ。

 

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