2017.10.10
コラムVol.66『“ベルテッド”アイテムに見る、イージートレンド』
- Category FASHION
■そもそも“ベルテッド”って?
ボリュームのあるロング丈ボトムスが定着し、それに伴いワイドベルトでのウエストマークが注目された今年。最近各ショップの店頭を見ると「ベルテッド」のボトムスが実に多い。そもそもベルテッドとは“ベルトが付いている”という意味。同素材でリボンが付属についていて結ぶタイプか、バックルのついたタイプがほとんどだ。シルエットの主流はワイドパンツ、フレアパンツ、フレアスカート、テーパードパンツなど様々なバリエーションがある。
■ベルテッドが流行る理由
先述したように、ワイドベルトを使った、ウエストマークの流行も理由の一つだが、ベルテッドの最大の魅力は「脚長効果」。これが一番の理由として挙げられる。ベルトが元々付いている為、ウエストにメリハリが出て、目線が上がり、縦長のシルエットが強調できるのだ。また、色や素材などバリエーションが非常に豊富で、「ユニクロ」や「g.u」では低価格で売り出されている。トレンドかつ手に入れやすいアイテムとして浸透していることも、流行の後押しをしているのだろう。
■トレンドアイテムとの相性
ベルテッドは今季トレンドの「ボリューム袖」ニットと相性もいい。ウエストマークで全体的なボリューム感が緩和され、バランスよく着こなすことが可能だ。また、これからの季節は“アウターとの相性はいいのか”というのも気になるポイント。今年は引き続きロング丈やファーなどボリューム感のあるコートがトレンド。ワイドパンツやフレアスカートで合わせると、シルエットによっては着膨れしてしまう恐れがある。しかし、ベルテッドボトムスの場合はウエストが絞ってあるのと、統一感のあるベルトが既に付いている為、楽でありながらも、全体のバランスをとることができる。
今回紹介したアイテムのように、現在はトレンドの流れをくみ取りつつ、より簡単でサマになるような“イージートレンドの時代”に突入している。多くの人がトレンドを楽しんだり、手軽にオシャレできるのは良い事だと思う。だが着こなしのオリジナリティを楽しんでいるファッショニスタ達にとっては少し物足りない時代なのかもしれない。
【style-arena.jp】Street Style 担当
Street Style 編集部
Tokyo Street Style