2017.09.05
コラムVol.62『“つっかけ”シューズ全盛期』
- Category FASHION
■「つっかけサンダル」ブーム
今夏はシャワーサンダル、ミュールなど、かかとのない「つっかけサンダル」が人気を集めた。ちなみに、“かかとのない”サンダルと靴をファッション用語でいうと、「バックレスシューズ」と言う。そんなバックレスシューズ共通の魅力は、かかとがないことでカッチリしすぎない、程よい抜け感が出せることである。90'sアイテムが注目を集める今年。特にミュールサンダルはリバイバルアイテムとして人気が加速し、ストリートでも見かけることが多かった。
■スポーツからリラックスへ
バックレスシューズが流行った一因には紛れもなくその“楽さ”がある。近年はソールが軽くて楽なスポーツサンダル、シャワーサンダルが人気を集めているが、あくまでもスポーティーなアイテムとしてのサンダルが主流であり、ミュールなどはあまり浸透していなかった。しかし、今年はエスニックスタイルやリゾートスタイルの流行もあって、楽さに加えて、“オシャレさ”、“こなれ感”が重視される傾向に。その面で、オシャレさもありながら足に抜け感をプラスしてくれる、ミュール、サボなどのバックレスシューズは今季にぴったりのアイテムだったと言える。
■“違和感”が新しい
2017A/Wコレクションを見ていると、ハイブランドからファストファッションブランドまで「バブーシュ」をこぞって出しているのが分かる。バブーシュもバックレスシューズの代表格の一つだ。また、今年はチェックなどの英国調のトラッドスタイルがトレンドとなる。そうなると必然的にシューズもローファータイプのバブーシュが流行ると予測され、既に各ショップで展開もされている。スタンダードなスタイルに敢えて遊びを加えるのが今年のトレンドの流れ。前から見るとローファー、後ろからみると“つっかけ”というような“違和感”も今年はアリなのだ。
実用的な面から考えても、バックレスシューズであれば秋仕様のデザインでも、あまり暑苦しさを感じさせずに履くことができる。これも流行の後押しをしているのかもしれない。
【style-arena.jp】Street Style 担当
Street Style 編集部
Tokyo Street Style