スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

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2017.04.10

コラムVol.50『キングオブスニーカー』

  • Category FASHION

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続くスニーカー熱

 

 ストリートファッションでは革靴の着用者が増えてきたとはいえ、依然として主流はスニーカーだ。ブーム火付け役のニューバランスから始まり、スタイリッシュなナイキ、スポーティーなアディダスと移り、現在は定番中の定番、「コンバース」に人気が集中している。中でもやはり「オールスター」の着用率が非常に高い。次いでジャックパーセル、ワンスターの順だ。昨年、原宿キャットストリートや新宿ニューマンに、コンバース直営店がオープンし話題になったが、「ワコマリア」や「アンリアレイジ」など、人気アパレルブランドとのコラボも相次いでいる。

 

 

オールスターの種類

 

 現在、ストリートで着用されているオールスターは大まかに分けると4つ。まず「ABCマート」などで販売している最も安価な物。ユナイテッドアローズやコンバース直営店で販売している「MADE IN JAPAN」の物。2008年よりスタートした復刻モデルの「CONVERSE・ADDICT」。そして「ヴィンテージ」のオールスターだ。それぞれヒールパッチの色や、つま先部分のステッチ、ソールの質、シューレースの素材、中敷きのロゴ、全体のシルエットなど、ごく僅かな違いがある。

 

 

究極のライン

 

 特にヴィンテージのオールスターは、70's 80's 90'sなどの年代や、製造地を前述のような違いで見分け、MADE IN USAの年代物ほど、希少価値が高く、手に入りにくい。現行の物より、遥かに値段が跳ね上がっても、買い集めるコレクターがいるのだ。しかし、年代物はソールが薄く、劣化も進み、履き心地はイマイチ。機能性を求めるならMADE IN JAPANの物がいいだろう。ちなみに機能性と従来のデザインを併せた究極のラインがCONVERSE・ADDICT。“外見は伝統的に、中身は革新的に”そんな言葉がピッタリ合うスニーカーだ。

 

 

 オールスターはどんな風に合わせても対応できるのが長年愛されている理由で、老若男女問わず履ける普遍的な魅力がある。今年でオールスター誕生100周年。これからもずっと変わらずストリートに根強く存在し続けるだろう。

 

 

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