MENU

FASHION

コラムVol.130『90'sから回帰を果たしたバケハ』

 

 

爆発的な人気はアウトドアファッション期の到来

 

90年代に流行し、その後はあまり日の目を見なかった「バケハ」が、56年ぶりに再ブレイクを果たした。バケハとはバケットハットの略で、バケツをひっくり返したような帽子に、少し下向きのつばが付いているのが特徴。昨年の春夏はコットンやレース素材の軽めな物が主流だったが、秋冬はレザー、スウェード、ボアなど、暗めな色味や重めなファッションに合わせて素材も変化した。

 

 

流行した一番の背景は、「ワークマン女子」を筆頭とした、アウトドアファッションブームが再燃したためだ。年々オシャレさは増し、一見アウトドア用のものとはわからないほどのクオリティになっている。また、韓国ファッションでバケハがトレンドになった影響も大きい。韓国ファッションが日本で身近になった現代では、簡単にSNSなどを通して、現地のコーデを見聞きすることができる。

 

 

コーディネートではカジュアルな合わせ方はもちろん、ワンピースやセットアップなどと合わせるスタイルもストリートに登場している。あえて服とは違う異素材を合わせ、外しのアイテムとしても人気だ。奇しくもアウトドアが制限された状況の中で、アウトドアアイテムが流行るとは、誰も予想できなかった展開ではないだろうか。