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FASHION

コラムVol.124『脱、セオリー』

 

 

トップスにも拡がった「2way3way」化

 

近年はアウターを中心に1枚で2way3wayの着こなしを楽しめるアイテムが増えたが、ストリートを見ているとニットにも浸透しているのが分かる。そんなニットの中でも複数の着こなしができる筆頭アイテムが「カーディガン」だ。例えば下記写真のように、前後を入れ替えてもオシャレに着こなせる物が増えた。現在のファッションシーンではバックコンシャスが未だに上位のキーワード。「後ろ姿まで気を抜かない」デザインが、結果として着こなしの自由さに繋がっている。

 

 

トップスだけではなく、ロングスカートもジッパーやボタンなどで切り離し、ミニスカートに変えたりと、2wayの物が各ブランドから展開され幅が広がっている。2way3wayアイテムのメリットとして一番大きいのは、印象を大きく変えることができる部分。同じ服を着ている似たような着こなししかできないと言った晩年の悩みは払拭。“1パターンの着こなししかできない3を購入するよりも、“3パターンの着まわしができる1を購入するのが今の流れだ。コスパも考えられたアイテムを求めるのは、現代のファッショニスタたちのお金への意識がうかがえる。

 

 

今後はまだ2way3wayの展開が少ないブラウスやワンピースにも浸透していきそうだ。そしてこの1~2年でファッションアイテムの自由度は益々上がり、セオリー通りではない着こなしが多く生まれるだろう。