2016.10.16
コラムVol.35『ファーの多様性と“存在力”』
- Category FASHION
■ファーの当たり年
今年のストリートでは夏でもファーサンダルを見かけるようになった。涼しくなった9月末頃からは本格的にファーのクラッチバッグ等も増えてきている。秋冬の装いには定番のファーアイテムだが、様々なアイテムに大胆に取り入れられ、今年は“当たり年”といえるだろう。
■ブームのきっかけ
ファーブームの火付け役は「GUCCI」の2016 A/Wコレクションで発表された“ファー付きバブーシュ”である。バブーシュとは元々、踵を踏んだようなデザインのモロッコの伝統的な革の履物。現代のシティーファッションからすると、抜け感を表現できるアイテムだ。バブーシュ自体も今季のトレンドだが、靴の内側にファーをあしらったGUCCIの斬新なデザインはファッショニスタから一気に注目を集めた。
■今年流の使い方
今年はクラッチバッグ、サンダル、革靴、ベストなど多様なアイテムが展開され、存在感を示している。今年はやや毛足の長いファーが主流で主張が強いため、靴やカバンの小物に用いるのがベターだ。ベストに使用する場合は他アイテムを極力シンプルに抑えて、派手になり過ぎないようにするのがポイントだ。色はやはり合わせやすい黒、ベージュ、グレーが人気。
一見難易度の高そうなアイテムだが、ファーのボリュームや取り入れる面積に注意すれば、どんなスタイルにも難なく合わせられる。地味になりがちな秋冬ファッションのアクセントとしてファーアイテムは大活躍するだろう。
【style-arena.jp】Street Style 担当
Street Style 編集部
Tokyo Street Style