2016.10.10
コラムVol.34『秋スタイルの演出家』
- Category FASHION
■最も旬なアイテム
ここ数年、秋冬帽子の花形は「つば広ハット」や「ニット帽」だったが、今年の主役は間違いなく「ベレー帽」だ。昨年の秋冬から注目され始め、今秋ストリートファッションで爆発的ブームとなった。着用者は主にレディースだが、男性にもじわじわと浸透している。
■ベレー帽の発祥
スペインとフランスの国境バスク地方の民族衣装が発祥。定番の頂点にチョボのあるベレー帽は発祥地にちなんで「バスクベレー」と呼ばれている。また、今年よく見かけるかぶり口にレザーの縁取りがあるベレー帽は、バスクベレー帽が発展し第二次世界大戦頃から現在に至るまで、世界各国の軍隊で使用されている「アーミーベレー」である。
■どんなスタイルにも寄り添う
バックグラウンドからも感じ取れるように、ベレー帽はコロンと丸い可愛らしい雰囲気と、ミリタリーらしいピリッとスパイスの効いた二面性があるアイテム。シンプルなシャツやカットソーと合わせた、秋らしい“ほっこりスタイル”や、ミリタリーシャツやブルゾンと合わせた、“クールスタイル”など幅広くコーディネートできる。また、今年のレディースで流行した「外ハネボブ」とも相性抜群、この汎用性の高さが人気の理由だろう。
各ショップでは例年よりも色、大きさ、素材などバラエティー豊富に展開されている。前髪の有無やヘアスタイルで雰囲気がガラッと変わり、暗くなりがちな秋冬の装いに、華やかさを添えてくれそうだ。
【style-arena.jp】Street Style 担当
Street Style 編集部
Tokyo Street Style