2010年頃までは原宿でよく見かけたロリータファッション。近頃ではほとんど街で出逢わないが、消えてしまったわけではない。
InstagramなどのSNSを見ても、まだまだすごい人気で、特に海外の人たちのロリータファッション人気は日々増すばかりだ。
ハッシュタグで「#ロリータファッション」を検索しても半数ぐらいが外国人、英語で検索すれば、さらに桁違いの数がヒットする。
その中でも一番多いのは「#sweetlolita」。つまりロリータの中でも「甘ロリ」呼ばれるスタイルが一番人気なのだろう。
ロリータファッションの人たちが街から消えた理由の1つとして、SNSやネット通販の普及があげられる。インターネットを使って情報が簡単に得られ、世界中いたるところで「お茶会」が開かれている。ロリータファンたちは、そこへ出かけ、写真を撮りあったり、情報交換しながら共通の話題で楽しめるため、街へ出て自分で情報を探し歩く必要がなくなったのだ。
今回は、そうした「お茶会」の中でも、特に敷居が低く、自由度が高いWonder Teatime主催のバレンタインお茶会に潜入した。(2018年2月3日(土) 17:30 − 19:30開催)
場所は、お店もスイーツも可愛すぎると評判のQ-pot CAFE. 本店 (現在移転リニューアルに伴い一時CLOSE)。
Wonder Teatimeは、もともと早稲田大学のインカレッジファッションサークルとして2009年に創設された「ゴシック&ロリータ&パンクの会」の代表、璃月愛さんを中心に、2015年から活動するゴシック&ロリータ・ファッションを愛する人々の交流、魅力発信のサロン。
愛さん自らの紹介によると、WonderTeatimeは国籍や性別などがとても多様で、ゴシック&ロリータ初心者の方々も大歓迎なアットホームさが特徴だという。
この日集まった33名の中にも、外国人や男性の姿も見られ、もはや性別さえ越えたところに、ゴシック&ロリータのコミュニティがあるのがわかる。
お茶会ではまず、Q-pot CAFEオリジナルのデザートプレート2種類 (ラブ ストロベリードーナッツ プレートorラブ チョコレートドーナッツ プレート) の中から1点と限定ドリンク「マシュマロ ミルクティー」が配られ、あまりの可愛らしさに歓声が上がった。可愛い衣裳で美味しいスイーツを目の前にした瞬間、それは彼女たちにとってまさに至福の時だったことだろう。
つづいてWonder Teatimeの代表 愛さんからご挨拶があり、初参加の人たちの自己紹介へと続く。
その後の歓談でも、それぞれの衣裳やアクセサリー・小物、スイーツなどの話で盛り上がり、夢のような時間はあっという間に過ぎていった。
最近のゴシック&ロリータファッションについて愛さんに聞いてみたところ、柄物が人気を博す時代から、2000年代前半くらいまでによく着られていた無地モノへの回帰が一部に見受けられる現象だと教えてくれた。
確かに会場へ来ていた人たちの衣裳を見ても、カラーバリエーションは増えているものの、大胆な柄使いなどは減っている感じだ。
可愛い服が大好きで、決して安くはないゴシック&ロリータの服をこういった場のために大事に着ている彼女たちを見ていると、かつてお気に入りの洋服は、長く大切に着るものだったということをあらためて思い出させてくれる。
Wonder Teatime
公式Facebook
https://www.facebook.com/salonwonderteatime/
璃月 愛 オフィシャルブログ
https://lineblog.me/akizukiai/archives/1062433590.html
Q-pot.
公式サイト
This time story coverage : Direct "HINE", Photo "Fuko Harada", Processing "Aya"