都内の中でも最もファッショナブルな人たちが集まる渋谷区の成人式。今年は渋谷公会堂の改築工事が始まったため、明治神宮会館に会場を移しての開催となった。
昨年もお伝えしたが、式典に訪れる人たちの晴れ着姿は、ここ数年奇抜なタイプが減り、正統派が増えている。ノームコアの影響が和装にまで達しているのか、さらにシンプルになった気がする。ただし、髪飾りは逆に大きく派手になった。着物がシンプルになっている分、それが余計に目立って見えたのかもしれない。
着物の色や柄では、昨年同様、昭和レトロ風の少しトーンを落とした色合いが継続して多く、柄も大柄のモノが多い。中には曾祖母や祖母から譲り受けたという人もいる。現在20歳の人たちの祖母世代がちょうど昭和前半(1960年前後)あたりなので、その当時の晴れ着を今着てもまったく違和感がない。現在の小物と組み合わせれば古着ミックス感覚でさらにおしゃれに見える。
また、外国人の姿もさらに多くなり、その着こなしも、以前は観光客が面白がってちょっと羽織ってみたというような感じだったが、今はもう髪のセットも含め完璧に仕上げた本気モードの人がほとんどだ。