今年の都内での成人式の晴れ着姿は、数年前と比べ少し変わった印象を受けた。式典には外国人の参加も目立ち、かなり国際色も豊かになってきているようだ。その影響で、日本伝統の振り袖の他、出身国の民族衣裳姿などもチラホラとみられる。
振り袖のトレンドとして、2000年代に入ると花魁風やage嬢風、アキバ系メガネ女子風、大正ロマン風など、さまざまなタイプが出て、着物そのものより、全体の雰囲気で見せるスタイルが多くなっていた。小物もそれに合わせた簪や櫛、下駄または厚底の草履、煙管、組紐、房などなどバラエティーに富み、着物の新たな市場も開拓したと言えるだろう。
ところが今年の成人式では、また奇抜なタイプが減り、正統派の振り袖が増えている。今年はさらに、昭和レトロ風なスタイルが増えていることもあり、色合いも全体的には抑えめなトーンが多く、柄は遠目でも分かるハッキリしたものが多かった。
ただし、個性的な人もまだ多く存在する。今回は2015年1月12日、渋谷公会堂に集まった成人式来場者の中から、目立った人をご紹介する。