御徒町周辺は、明治〜大正時代には一大歓楽街として栄え、多くの料理屋や屋台で賑わっていたという。昭和に入り、戦後、御徒町駅ができると、軍用品や輸入雑貨の店が増え、1950年代頃から今も有名な革ジャン専門店「舶来堂」やジーンズショップの「HINOYA」、軍用品を取り扱う「中田商店」などの老舗店が続々とオープンする。 またその後、スポーツ用品やスニーカー専門店、古着屋なども増えるが、80年代終わり〜90年代にURA-HARA(裏原宿)でハイテクスニーカーや古着がブームとなるや、その手の店は次々と移転していったらしい。 もしかすると、今日のURA-HARAの発展は、御徒町のショップたちがいなければ無かったのかもしれない。 一方、現在の御徒町近辺には、残った老舗ショップを中心に、レザー、デニム、ミリタリーなどを扱う店が多く、ストリートでも、そうしたアイテムを身につけたハードで大人っぽいスタイルの人をよく見かける。特にミュージシャンや、バイカーなど、「ホンモノ」を求める人たちにはとても人気が高い。 最近では、スカイツリーの影響でまた若い年代も増えてきていると思われるが、若い層でも基本は変わらず、レザー、デニム、ミリタリーアイテムなどを巧く組み合わせたスタイルが目立つ。