2021.03.22
コラムVol.137『今、ストリートで選ばれるスニーカー』
- Category FASHION
■中毒性抜群のブランド
ここ数年、回帰を繰り返しているスニーカー。多くのブランドがニュータイプのスニーカーを展開し、復刻もしながら、新規ユーザーを獲得している。中でもストリートではこれから紹介する、2つのブランドの活躍が目覚ましい。
Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)
1949年に鬼塚 喜八郎氏が創業したスポーツシューズブランド。ブランド名の由来は、第1号のバスケットボールシューズを製造した工場の社長が、洒落で靴裏へ入れた虎のマークを鬼塚氏が気に入ったことがきっかけで生まれた。トラと、鬼塚のオニを合わせるという想像もつかない強い動物をイメージさせるということから“オニツカタイガー”ブランドが誕生したのだ。
近年は若い女性を中心に“オニツカタイガーLOVER”が増えている。細身シルエット、薄いソール、ハイセンスなカラーリングなどが組み合わさり、一目でオニツカタイガーと分かるレトロデザインが人気の秘密。また、どんな洋服とも合わせやすく、どこか品のあるスニーカーは、中毒性も高い。ファッショナブルで高品質な為、高価格なイメージのあるオニツカタイガーだが、割とリーズナブルに購入できる。一部のラインを除けば、13,000円未満でほとんどのモデルが手に入るだろう。
grounds(グラウンズ)
ミキオサカベのデザイナー、坂部 三樹郎氏がディレクター。“靴を通じて、地球と人間のコミュニケーションを新しい形にする ”をコンセプトに、2019年7月より販売を開始した、新進気鋭のフットウェアブランド。代表作のジュエリーシリーズは、次世代スニーカーとして、感度の高い若者を中心に、“新感覚すぎる”とSNSでも話題に。シリーズになぞらえて「履くジュエリー」として認知されている。
宝石を思わせる透明な球体で作られた厚底のクリアソールは、履いている人や見る人の意識を足元に。それぞれの球体は足の動きに合わせて、柔らかく動くように設計されていて、独特な歩き心地とグリップ感がある。また、履いた時に最適なクッション性を感じられるように、素材の柔軟性をコントロールすることで、手で触った時には感じられないような、フワフワと浮いているような感覚を演出。ヒール部分の高さはどのサイズも約5cm。ボリュームはあるが、透明にすることで見た目の重さを軽減。シンプルなコーディネートをグレードアップさせる1点主役主義は、今年バッグではなく靴になるかもしれない。
【style-arena.jp】Street Style 担当
Street Style 編集部
Tokyo Street Style