スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

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2020.04.30

コラムVol.126『二強時代に突入したパンツシルエット』

  • Category FASHION

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パンツは「裾」で選ぶ

 

 今年地味にストリートに浸透しているボトムスが「スラウチパンツ」だ。スラウチは、“前かがみの姿勢、無精な、だらしない”という直訳から、“リラックスして履ける”と解釈され、広がったファッション用語。特徴的なのは裾に向かって細くなるテーパードがかかったメンズライクなシルエット。ワイドでもスキニーでもない絶妙なシルエットに注目が集まり、トレンドに。また、スラウチパンツと同系アイテムの「ジョガーパンツ」がトレンドに進出したこともあって、人気に拍車がかかったと言える。

 

 

 スラウチパンツは109系ブランドやユニクロ・ZARAなどのファストファッションでも展開されるようになった為、ストリートで着用率が上昇した。近年は裾が広がっているフレアパンツの一強時代が続いていたが、新たな選択肢としてスラウチパンツが加わり、二強時代に突入。これからは裾でパンツを選ぶようになるだろう。

 

 

 ファッションのボーダーレス化が進んだ今、メンズ・レディース関係なく身につけられるアイテムにフォーカスが当たり、広がり続けている。ゆったりだけでもない、細身だけでもない、新生のスラウチパンツはトレンドレスな定番アイテムにいずれ昇格することになるだろう。

 

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