2020.04.02
コラムVol.124『脱、セオリー』
- Category FASHION
■トップスにも拡がった「2way、3way」化
近年はアウターを中心に1枚で2way、3wayの着こなしを楽しめるアイテムが増えたが、ストリートを見ているとニットにも浸透しているのが分かる。そんなニットの中でも複数の着こなしができる筆頭アイテムが「カーディガン」だ。例えば下記写真のように、前後を入れ替えてもオシャレに着こなせる物が増えた。現在のファッションシーンでは“バックコンシャス”が未だに上位のキーワード。「後ろ姿まで気を抜かない」デザインが、結果として着こなしの自由さに繋がっている。
トップスだけではなく、ロングスカートもジッパーやボタンなどで切り離し、ミニスカートに変えたりと、2wayの物が各ブランドから展開され幅が広がっている。2way、3wayアイテムのメリットとして一番大きいのは、印象を大きく変えることができる部分。“同じ服を着ている”、“似たような着こなししかできない”と言った晩年の悩みは払拭。“1パターンの着こなししかできない3着”を購入するよりも、“3パターンの着まわしができる1着”を購入するのが今の流れだ。コスパも考えられたアイテムを求めるのは、現代のファッショニスタたちのお金への意識がうかがえる。
今後はまだ2way、3wayの展開が少ないブラウスやワンピースにも浸透していきそうだ。そしてこの1~2年でファッションアイテムの自由度は益々上がり、セオリー通りではない着こなしが多く生まれるだろう。
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