2019.09.09
小西麗のあれが好き ~浴衣~
- Category CULTURE LIFESTYLE
ここ数年、隅田川花火大会の開催時期の早さに毎年驚いている。また今年も行きそびれた。そして、毎年、浴衣を着るぞ、あわよくば新調するぞ、と思っている。
わたしの持っている浴衣はかれこれ10年物だ。反物は父方のおばあちゃんと選んで、裁縫は母方のおばあちゃんが担当、というありがたい浴衣。思春期にぐんぐん背が伸びた私は、中学生の頃と比べると10cm以上大きくなってしまった。でも、この朝顔の浴衣だけは、なんとかずっと着続けている。
白地に朝顔の浴衣はとても爽やかで、若々しい柄だ。ティーンの頃に作ったから、それでよかったのだけど、今はもう少し大人っぽいものを着てもいいのかもしれない。
今年、ようやくあたらしい浴衣を注文した。モノトーンの紫陽花柄。おまけのような作り帯はむらさきだ。
ネットでぽちっとしてしまったから、試着はしていない。浴衣のよいところは、ほとんどがフリーサイズなところ。袖丈はちょっと困るときもあるけど、写真を撮るとき、こっそりと肘をたたむのが上手になった。
今年こそは、花火大会に行かなくてもいいけど、浴衣を着ておでかけはしたい。
数年前、友だちと示し合わせて、なんでもない夏の日に浴衣を着て街に出たことがあった。仲間がいればこわくない。浴衣から足が遠のくのは、なんとなく仰々しいからだ。もっとカジュアルに、気軽に着られるようになりたい。
今年の夏はとっても暑いようだから、小物はスケルトンなものを選びたいな。ビニール製のバッグは涼やかだ。王道に籐のかごバッグ、ちょっとエスニックにカラフルな麻紐のバッグも。そんなことを考えながら、新しい浴衣の到着を待ちわびている。
モデル・ライター
小西 麗
Urara Konishi
ファッションモデルを経て、編集・ライター。三度の飯とブロマンスが好き。趣味はシール集めと模様替え。共著に『何処に行っても犬に吠えられる〈ゼロ〉』(百万年書房)、モデルから企画・編集を手がけたZINE『溶けかけのアイスクリームロマンス』。コンタクトはSNSアカウント記載のメールアドレス、もしくはアトリエMIRAIへ⇩