2017.10.03
コラムVol.65『進むバッグのミニ化』
- Category FASHION
■ミニ化の背景には
最近、バッグが全体的にミニ化している。以前は男女ともにリュックが圧倒的に人気で、それ以外のバッグでも、機能的で大きめなバッグを好む傾向にあった。その背景にはスポーティーなスタイルが流行したことはもちろん、震災やテロなどの不安定な情勢も関係し、いつ何が起こるか分からないというマインドが反映されていたとも言われている。一方、ミニ化はミニマリズムの流行や、身軽でスマートな生活に憧れを持つ人が多くなった事が考えられる。また、カードの普及やスマートフォンの多機能化とスリム化も大きな理由としてあるようだ。
■ミニバッグの魅力
今季をコレクションから見ると、バッグのトレンドは両極端でマイクロミニかスーパービッグだった。しかし、実際ストリートで流行ったのは圧倒的にミニバッグ。荷物が入らないなど、デメリットが多いイメージだが、使い慣れてしまえば非常に便利なアイテム。なによりその小ささから身軽で華奢な印象にできるという利点がある。また、買い物などの出先で荷物が多くなった時も、両手が空き便利なようだ。
■バッグの掛け方に変化
バッグのミニ化とともに気になるのが、ショルダーバッグの持ち方。かつてはダサいとされていたフロントの斜め掛けが、今は当たり前になっている。背景には“こなれ感やキメすぎない”、といった現代のマインドがあるようだ。更に後押しをしたのは、90年代リバイバルスタイルの流行。サコッシュやボディバッグなどはその最たるものだろう。また、斜めがけする事で、ボリュームトップスやワイドパンツといったアイテムをバランスよく着こなすことができる。
最近はミニバッグでもクリアタイプのものが出ている。普段は見せることのない、お気に入りの小物や、リップ、財布などの必需品の色味に統一感をもたせ、クリアバッグに入れることでコーディネートを楽しんでいる。現代はバッグの中身さえもオシャレの一部となる時代になったようだ。
【style-arena.jp】Street Style 担当
Street Style 編集部
Tokyo Street Style