スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

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2017.08.21

コラムVol.61『レイヤードスタイルで脱マンネリ』

  • Category FASHION

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新たなレイヤードスタイル

 

 最近、ストリートを観察していて気になったのは「レイヤードスタイル」。これまでにも、ストリートで幾度となく流行ったが、今夏は一味違ったニューレイヤードが人気。具体的には、一枚で着られるような長めのワンピースにデニムやワイドパンツを合わせる。そしてウエストには太ベルトを合わせるなど、小物をアクセントにするスタイル。恐らくこれまでのトレンドに飽きを感じた、もしくは人と被りたくないというマインドからきたものだろう。継続して履かれているワイドパンツもストリートでは若干マンネリ化している様子。新しいスタイルとして「ワンピース×ワイドボトム」といったような縦長のラインを強調するシルエットは新鮮に映る。

 

                 

 

着こなしに変化

 

 昨年、レイヤードのアイテムで着用率が高かったのはキャミソール×インナーの「キャミレイヤー」。今年も多いが、その着こなしに変化が現れている。昨年はトップスで重ね着をするスタイルが主流だったが、今年はワンピースタイプにも人気が集まってきた。これもワンピースを一枚で着るのではなく、ワイドパンツやデニムなどのアイテムで合わせるのがトレンドだ。一枚で着るとフェミニンな雰囲気が出るが、キャミワンピースをボトムスと合わせることで、抜け感のあるコーディネートとなり 着回しもしやすい。

 

                 

 

シースルーワンピースに注目

 

 レイヤーのアイテムで今季の注目株は「シースルーワンピース」。一見、合わせるのが難しい、オシャレ上級者のアイテムに見られがち。だが、Tシャツやデニムなど、誰もが持っている定番アイテムに合わせるだけでサマになるとても優秀なアイテムだ。また、17A/Wではレース地にするなど、素材やデザインを変えながらトレンドが継続していく傾向にある。

 

                 

 

 今回のレイヤードスタイルもそうだが、“こなれ感”、“抜け感”といったような決めすぎないオシャレがストリートでは引き続きキーワードとなっている。「脱力ファッション」が流れとして確実にある今、この現象が起きるのも必然なのかもしれない。

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