腕時計ならぬ指時計。この小さく精巧な時計をオリジナルで企画・製造・販売しているのがmoco。そのショップを兼ねたアトリエが自由が丘から少し歩いた閑静な住宅街の中にある。自由が丘駅南口から九品仏方面へ向かう遊歩道(九品仏川緑地)を歩くと、行く道もとても気持ちがよく心癒やされる。
このスタジオは、その人のためだけに時間をつくり、ゆっくり選んでもらうことを目的に予約制で運営しているという。内部は商品をじっくり見てもらえるよう無駄なモノを省きシンプルに、ホワイト基調の落ち着いた空間となっている。
mocoのfinger watchは大きく分けて2種類。腕時計をそのままミニチュアにしたような見た目の「Pal」と、人に気づかれずに時間が確認できるジュエリータイプの「Polish」がある。どちらも7g〜13gと、とても軽く指輪と同じ感覚で付けられる。また、小さいからといって時計としての機能に一切妥協はない。内部には日本製のムーブメントを使用し、それ以外のほとんどのパーツは自分たちで製作。1つ1つ丁寧な手仕事により組み立てられている。もちろん電池交換も可能で、1年間の内部保証付きだ。万が一修理が必要になっても、自社製作のため直せない場所は無いという。
こんなに可愛い時計たち。ファッション性も高く、カジュアルからフォーマルまでどんな服にも合うはず。指サイズの分からない相手へのプレゼントとしてもピッタリだ。また、仕事中にも営業マンの話題づくりや相手を不快にさせずに時間を確認できるなど、様々な場面で活躍することだろう。
(Text & Photos by T.Hineno)