近年のグランジファッションのリバイバルから、ダメージ加工のデニムがジワジワと人気となっていましたが、2022年にメゾンマルジェラのスラッシュディテールデニム(太もも部分の両サイドをカットアウトしたジーンズ)が大ヒットしたことにより、翌年には古着屋や量販店などがそれをマネた商品を売り出したため、ストリートでは同じようにサイドをカットしたデニムが溢れました。
その後、より激しい穴あき、ほつれ、擦り傷、染み加工などが施されたクラッシュデニムや、70年代を思わせるパッチワークや異素材を組み合わせたリメイクデニムへと、どんどんエスカレートしています。
ただし、以前のグランジファッションや70年代ヒッピーorサイケファッションのように、全身そういったボロルックでまとめるのではなく、キレイめでシンプルなトップスに、派手に加工されたデニムパンツを組み合わせるといったスタイルが主流のようです。
また、パンツスタイルだけでなく、スカートやデニムジャケットでも同様の加工が施されたモノをよく見かけ、欧米の外国人観光客の中にも着用者が多いことから、国内やアジア地区だけでなく、世界的なヒットとなっていると思われます。
This time story coverage : Photographer & Co.Director : Tetsuya Hineno, Director : Nana Madokoro