この特集では、将来のファッション界の希望の星、ファッション校の学生たちをご紹介して行きます。
第1回目は、目黒「ドレメ通り」にある杉野学園の杉野服飾大学より。11名の学生たちが撮影に協力してくれました。
テーマは学生たちに決めて欲しいと依頼したところ、意外にも「古着」でした。
想像では、コロナ禍のため「マスク」や「ソーシャルディスタンス」「三密」などに関するものをあげてくると思っていましたが、学生たちからすると、長引くコロナ自粛にもう飽き飽きして、こういう時くらい自由に楽しみたいとの想いが強いようで、ファッションで元気を取り戻そうとの意気込みも伝わりました。
尚、多くの大学が昨年からずっとオンライン授業のままなのに対し、杉野学園では実習の重要性も考え、昨年の夏から、コロナ対策は充分行った上でずっと通常授業に戻しています。
学生たちにとっても、かけがえのない時間を友人たちと共に過ごせることは、勉強以上に大事なことです。
きっとこの中から、永遠の友人やライバルが登場することでしょう。
この日のファッションでは、大きなテーマが「古着」にも関わらず、それぞれにまた違ったファッションテーマを自分に課してコーディネートしているところが、さすがに業界を志す学生たちですね。
また、単に古着屋で揃えた古着ばかりでなく、母校のベルトや両親・祖父母が使っていたアイテムを混ぜるなど、本当の意味で、物を大切に使う精神が身についているところが素晴らしく、とても印象的でした。
協力:鈴木 康久 氏(杉野服飾大学 教授、 日本流行色協会 スーパーアドバイザー)
This time story coverage : Directed by T. Hineno, Photo by Aya Ishii