2020年1月13日(月祝) 渋谷区「新成人を祝う会」
会場:LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)
渋谷区の成人式は、今年からまた元の渋谷公会堂へ場所を戻して式典が行われた(2016年〜2019年までは明治神宮会館)。しかし、渋谷公会堂自体が以前の建物からはかなりの変貌を遂げているだけに、成人式もどんな風に変わったのだろうかと、期待と不安の中撮影に向かった。
今年成人を迎えた来場者たち。明治神宮の頃より外国人の姿が減っていた感じがする。渋谷公会堂へ向かう途中の原宿駅周辺では、着物を着た外国人の姿もたくさん見かけたので、やはり外国人たちにとって「明治神宮」という特殊な環境が人気であったのかもしれない。今年は式典には参加せず、明治神宮へ参拝していたのだろうか。
晴れ着自体は、成人式の撮影を始めた頃(2012年)の派手派手しさはないものの、ここ数年のシンプル傾向からは脱却。特にアクセサリーや小物にこだわる人が目を引いた。着物の色、柄、素材なども少しづつ変化してきているようで、ヘアスタイルも含め「ちょいレトロ」調が多い。ここ何年か大正〜昭和初期の着物や古着・古着リメイクなどに人気があるが、その傾向はまだ継続しているようだ。レンタル着物もそういった需要に応えるため、最近では華やかさはありながら色の彩度を落とした着物を多く揃え、うたい文句も「優しい」とか「ふんわり」が多く、モデルもレトロなヘアースタイルをしていたりする。
また、見た目に変化を付けづらいメンズでも、柄や微妙な色合いの違いに変化があり新鮮な印象を受けた。
新しい渋谷公会堂では、LINEがネーミングライツを取得し、株式会社アミューズなどとともに指定管理者として2029年3月31日まで運営を任されているようだ。その名もLINE CUBE SHIBUYA。具体的には、LINE LIVEやLINE MUSICと連動し、LINE CUBE SHIBUYAで行なわれているライブ映像や音源をリアルタイムで配信。渋谷の街の施設内外に設置するLINE Beaconを経由して、LINE CUBE SHIBUYAを軸に、「街全体にエンターテインメントの熱量を広げていく」という構想らしい。
この新しい施設には以前のような中庭がないため、建物外での取材活動や撮影は禁止され、晴れ着の撮影もすべて建物内で行った。式典は2階にあるホールで行われ、4階ホワイエに「記念写真撮影スポット」、5階ホワイエに一言書きを記す「メッセージボード」がそれぞれ用意されていた。ただ、4階・5階の情報はあまり行き渡っていないためか、利用者の姿はまばらだったような気がする(式典終了後は覗いていないため、あくまで推測)。
This time story coverage : Direct by T.Hineno, Photo by Aya Ishii