日本の夏の風物詩ともいえるYukata(浴衣)姿。若い世代では一時期あまり見かけなくなっていたが、2005年を過ぎたあたりからネット通販でゆかたも安価で手に入るようになり、伝統的なものだけでなく、花魁風、ゴスロリ風、ギャル/ギャル男向けなど種類も多彩となると、徐々にまた裾野が広がり、今では花火や祭りといったイベント以外でも街中で普通に見られるようになった。
ただ、こういった広がり方からすると、もっと自由に着こなす人が増えるものと予想してが、いまだにきちんと着こなしている人が多く、ヘアースタイルや小物で変化をつける以外、大胆にアレンジして着こなしている人はほとんどみられない。
欧米の人たちが洋装を思い切って着崩せないように、日本人もまた、和装となると知らず知らずのうちに伝統が染み付いていて、なかなか革新的な変化をつけられないのだろうか。
とはいえ、やはり日本人の美意識として、現在でもきちんと着こなした浴衣や着物姿が素敵に見えているという点では少しほっとする。
This coverage staff : Director "HINE", Photographer "Aya Imazawa, HINE", Assistant "Ryohei Yamada"