東京で住みたい街No.1に6年も連続でランキングされている「吉祥寺」。 その理由については、「公園・自然が多い」「交通の便がよい」「商業施設や飲食店が充実している」などがよく挙げられるが、吉祥寺の魅力はそれだけに留まらない。 古くは、西荻窪〜吉祥寺は古道具の街としても知られ、今でも雑貨やアンティークの店が多い。また、中央線沿線で唯一昔ながらのアーケード街(ハーモニカ横町)が残っているのも吉祥寺で、古いジャズ/ロック・バーや喫茶店も付近に点在する。吉祥寺は、「古いモノを大切にする」街でもあるのだ。 ファッションにおいても、そういった精神は同様で、デニムの修理やシャツの仕立て屋がまだ残っているのもその証。 ストリートでは、古着やエスニック、ハンドメイドを取り入れてコーディネートしている人が多く、それをさり気なくスマートに、品よく組み合わせているのが吉祥寺流。色使いも派手すぎず、自然や街に溶け込むトーンが多い。 さらに、ミュージシャンや音楽関連施設が多いのも影響し、60〜70年代のロックやフォークの香りを漂わせるファッションもよく目にする。
