ネオンと共に夜の街を華やかに彩るキャスト。1980年代半ばに現れた当時は敷居の高い存在でしたが、2006年に登場したギャル系ファッション誌『小悪魔ageha』によりそのライフスタイルやファッションが10代から20代女性の憧れとなり、現在では人気の職業上位にランキングされています。
キャストの定番スタイルといえば、「盛りヘア」と「盛りメイク」。盛りヘアは江戸時代の上流階級や遊郭の世界で女性に流行した結い髪がルーツとされており、外見の華麗さはもちろん、頭にボリュームを持たせることで小顔やボディラインをすっきりと見せる効果が。また、アイラインやつけまつげ、カラーコンタクトが必須の目力を強調した盛りメイクは、照明を落とした店内でも映えるようにとの狙いがあります。 しかしながら働く地域にもよりますが、昨今盛りヘアは小さくなっており、メイクも程よい濃さが好まれつつあるようです。
また、服装はカジュアルやガーリー、コンサバ系など特に統一感なく幅広いテイストが見られ、流行を追うというよりも、自らが作り出す傾向に。キャストによるヘア、メイク、服装が、ギャル層に影響を与えています。
(Written by 松本美香) *協力: "New CLUB QUEEN"