2020.03.23
コラムVol.123『防寒性と機能性を兼備したキルティング』
- Category FASHION
■海外生まれの室内装飾がファッションに
今年、ストリートでよく目にしたデザインといえば、「キルティング」だろう。中でもアウターとしてのキルティングデザインが増え、年齢や性別を超えて愛されている。防寒性と軽さを兼備している優秀なアイテムの為、キルティングばかり着ている人も多かったのではないだろうか。また、ダウンとは違い、薄くて軽い物が多い為、3月まで着られるのもメリット。
そもそもキルティングは、家でできるステッチ・パッチワークのようなイメージが強いが、もともとはエジプト・ロシア・中国などで防寒用、敷物として作られたのが始まり。その後花柄などが衣料品や室内装飾の一部として広がりはじめた。保温性に優れ、丈夫で長持ちすることに加え、軽い為幅広く使うことができる。昨今の「機能性重視」なファッション業界が目をつけても不思議ではない。
現在は、格子柄・縦ライン・波柄など、さまざまな形のステッチが施されたキルティングデザインも増え、コートはもちろんバッグやポーチなど、日常のアイテムにも広がりを見せている。一見すれば「ダサい」、「年寄りっぽい」などと揶揄されそうなデザインが、ミレニアル世代には新しく映る。今後キルティングはボトムスにも展開するだろう。新たなデザインの登場にも期待したい。
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