ふろしきでSDGs ライフ
「むす美」は、京都のふろしきメーカー山田繊維株式会社が運営するオフィシャルショップ。
風呂敷専門店として2005年に原宿(渋谷区神宮前)でオープンしました。
「むす美」は、単に風呂敷の販売だけでなく、メディアへの情報発信や、風呂敷の使い方そのものを伝授・提案する出張ワークショップや販売スタッフ向けの講習会なども開催しています。
今回は、その「むす美」が初めてワークショップ、トークショーをパッケージした企画展を単独開催。「ふろしきの今」を体験できるイベントとして、とても興味深いものとなりました。
日時:2022年6月17日(金)〜19日(日)
会場:3331ArtsChiyoda (旧千代田区立練成中学校を改修したアートセンター)
エコバッグよりエコで多用途に使えるふろしき
ファッション業界でもSDGsに向けさまざまな取り組みが行われていますが、実際にはポーズだけで表面上だけということも少なくはありません。再生させるにしても、またそこに製造工程が生まれるわけですから、どうしても大気汚染や産業廃棄物などが出てくるわけです。そして、消費者も最終的には捨てるしかないという現実があります。
ところが、ふろしきはどうでしょう。一度手に入れたらずっと使い続けるか、使わずとも捨てずにしまっておきますよね。
ふろしきにもっと使い道があれば、しまわずにいろいろな用途で使い続けることができます。
「むす美」のワークショップは、そんなふろしきの無限の可能性に気づかせてくれます。
例えばエコバッグはレジ袋を減らすために有効ですが、ほとんどバッグとしてしか機能しません。それをふろしきで代用すれば、バッグとしても手提げにしたり、ウエストバッグ風にしたり様々にアレンジできますし、ショッピングバスケットに直接敷いて、そのまま包めるため、いちいちバスケットからバッグに移し替える必要もありません。
使わないときは畳んでしまっておける他、ファッションのアクセントとしてスカーフ代わりに使うことだってできます。
また、最近では撥水加工を施したふろしきもあり、こちらは急な雨やアウトドア&スポーツ、旅行、子育てママグッズ、防災グッズなどなど、これまで以上に多用途で便利に使えるモノとして、ふろしきの可能性をさらに広げてくれます。
端材が少なく、繰り返し使えるサスティナビリティ性
ふろしきは工程上、端材が少ない製品ではありますが、むす美ではその余った端材もさらに活用してシールを作ったり、アイロンで定着させるスタンプを使ってオリジナルの模様を作るなど、常にふろしきを繰り返し利用するためのアイデアも考えているようです。
日本で1300年前から使われ続けてきたという「ふろしき」。
むす美では、この日本独特の文化を今に伝えるだけでなく、これからも使い続けてもらうために、様々な取り組みをしています。
昔のままではなく、素材・色・デザインなどを変えながら、今見た時に新鮮でオシャレだと思える「ふろしき」作りをすることでもSDGsライフを目指しているのではないでしょうか。
◆「むす美」 東京店>渋谷区神宮前2丁目31-8 京都店>中京区三条通堺町東入桝屋町67
https://www.kyoto-musubi.com/
◆「山田繊維株式会社」 京都市中京区新町通二条南入ル
https://www.ymds.co.jp