2023年の顔でもある、第52回 ベストドレッサー賞の授賞式が開催
11月29日、都内で記念すべき「第52回 ベストドレッサー賞」の授賞式が開催された。ベストドレッサー賞とはファッション意識の向上、豊かで充実した生活の提案、ファッション産業界の発展と各界の文化交流を目的として、1972年より一般社団法人日本メンズファッション協会(理事長:八木原 保氏)が開催しているアワードです。
政治、経済、学術、文化、芸能、スポーツなど、各分野で時代を牽引し活躍することで社会へポジティブな影響力を与え、尚且つ単にファッションへのこだわりが強いというわけではなく、独自の生きるスタイルを持っている人たちに贈られてきた伝統のある賞です。ベストドレッサー賞の認知度は高く、その年の顔とも言える各界の有名人らが歴代名を連ねます。
今回スタイルアリーナは運営元である「一般財団法人 日本ファッション協会」と連動し、本授賞式の取材。豪華な受賞者の中でも今最も勢いのある女優「川口春奈」さんへ独自インタビューを実施しました。
さらに「一般財団法人 日本ファッション協会」の活動の一部である「シネマ夢倶楽部」は、「一般社団法人日本メンズファッション協会」と連携しベストドレッサー賞の運営協力をしており、同賞内では“おしゃれ”“話題性”“芸術性”“独自のスタイル”をキーワードに、「推奨作品」として最新映画を紹介しております。本年はスタイルアリーナとも協力し、スタイルアリーナアンバサダーを特別にベストドレッサー賞の授賞式へご招待。普段とは違う非日常的な空間をお楽しみいただきました。
スタイルアリーナが独自取材!川口春奈さんへインタビュー
ー「第52回 ベストドレッサー賞」の受賞おめでとうございます!同賞のキーワードに「独自のスタイル」とありますし、川口さんのファッションは多くの方から高く支持を得ていますよね。ご自身のこだわりやマイルール、読者の方がマネできるファッションの「コツ」があれば教えてください。
ありがとうございます。
特にルールはないんですけど、その時の気分やシチュエーションに併せて自分の好きなスタイルを着ます。絶対にこれといったルールはなくて、自分のテンションが上がるモノを着るというか。あとは朝の気温とかでもコーディネートを決めたりもします。コツではないんですが、ファッションってとても自由で、正解がないと思うんです。自分が着ていてハッピーになれるような、好きなお洋服を着ることで、自分らしさも出せると思います。
ー川口さんはお仕事とプライベートを通して、ラグジュアリーからカジュアルまで幅広いカテゴリのお洋風を着用されると思います。今のご自身が好きなファッションスタイルをお聞きしたいです。
好きなスタイルもけっこう決まっていて、カジュアルが好きです。デニムだったり、メンズのお洋服も着ますし。あとベースは変わらないんですが、足元は女性らしいパンプスやローファーを合わせたり。スニーカーも好きですけど、全体がルーズになりすぎないようには気を付けています。あと普段は黒のアイテムが多いので、小物でカラーを入れたりします。最近は緑が好きなので、バッグやキーホルダーチャームなどで取り入れたりしてますね。
繊細で上質な仕立てのドレスは「FENDI」の2023-24年秋冬オートクチュール
ーカジュアルなスタイルの中に、女性らしいアクセントを入れることは素敵ですね!最近買ったお気に入りのアイテムはありますか?
FENDIさんでとても綺麗な仕立ての、テーラードっぽいジャケットを最近購入しました。自分でもあまりそういったキレイめのアイテムは持ってなかったんですけど、デニムでもカジュアルなスタイルにも合わせることができるし、カチッとキメることもできますし。ひとつ持っていたら”一生モノ”として使えるかなって。最近はそのジャケットを長く着たいなっと思っています。
ー今回は「ベストドレッサー賞」ということで、ラグジュアリーなスタイルの魅力をお聞きしたいです。
こういった式典や授賞式に出させていただく機会がたまにあるんですけど、なかなか自分では普段着たり選んだりしないので、こんなに綺麗で華やかなドレスを着るのは背筋がシャンとするというか、ちょっぴり緊張感は出るんですけれど、やっぱり嬉しいですね。プライベートのお洋服はそれはそれで安心するし、自分が好きなアイテムなので気分も上がるんですけど、こういったドレスは特別な気持ちになれますよね。こんなお洋服が似合う素敵な大人になれたらなって思います(笑)。
ーでは仮に、今日みたいなクチュールのお洋服を着るなら、どんなシーンで着たいですか?
ご褒美的な感じで、ちょっと良いホテルでお友達とご飯だったり、あとは結婚式などで着たいですね。ちょっと特別な空間というか。今日みたいなドレスも素敵ですし、先ほどお話ししたジャケットを一枚持っているとサラッと羽織れて便利だし、少し特別な感じが出て良いなって思います。そんなジャケットは、今までは衣装以外で着る機会が少なかったんですが、これからはそのFENDIさんのジャケットを沢山愛用したいです。
ーでは最後に、川口さんにとってファッションとはどんな存在ですか?
ファッションは自分をアピールできるモノだと思うし、やっぱり楽しいですよね。本当に沢山の選択肢と色々な物が溢れているので、自分で選択できる喜びもありますし、それによって第一に自分がハッピーでいられる。お仕事も頑張れますよね。あのアイテムを買いたいなと思って頑張ろうとかモチベーションにも繋がると思うし。私にとってファッションは楽しくてすごく好きだし、自分をハッピーにしてくれる欠かせない存在です。
ゴージャスな空間に多くの業界人、文化人が集結。
記念すべき第52回 ベストドレッサー賞の授賞式がスタート
本年の授賞式も、ファッションの情報発信地「渋谷」のランドマークタワー的存在である「セルリアンタワー東急ホテル」で 開催されました。「第52回 ベストドレッサー賞」と同時に2004年より若手クリエイターの発掘支援を目的とした「ベストデビュタント賞」の授賞式も実施。
ラグジュアリーで贅沢な空間には各界の著名人らが出席。独自のスタイルでファッションを楽しむ来場者が目立ち、授賞式の会場に華やかさを添えていました。
気になる今年の受賞者は。
あらゆる場面で世界的な注目と活躍をする方々
政治·経済部門
水口 貴文氏
スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社代表取締役最高経営責任者(CEO)
当日、インフルエンザにより水口 貴文氏はご欠席となりましたが、頭脳明晰で華麗なる経歴と天性の人柄を併せ持った、ビジネス界においても一目置かれる水口 貴文氏。「共感戦略」の軸でスターバックスコーヒージャパンを牽引する、ビジネス界にとどまらず多くの注目を集める存在です。
1967年1月10日生まれ、東京都出身。上智大学法学部卒業、イタリアの大学院に留学。MBA取得後、プライスウォーターハウスコンサルティング入社。その後実家の靴製造会社を経て、2001年LVJグループ、ルイ・ヴィトンジャパン入社。10年同グループ、ロエベ ジャパンプレジデント&CEOに就任。14年9月、スターバックスコーヒー ジャパン入社。COO(最高執行責任者)を経て、16年よりCEO(代表取締役最高経営責任者)に就任。
<選考理由>
高級ブランドのスーツに身を包んだラグジュアリーブランドの経営者から転身し、ジャケパンスタイルでスターバックスの陣頭指揮を執るCEOの水口さん。利益と社会的良心を両立させ、優れた永続性のある企業を築くという使命感をもって、芳醇な香りの中で常に笑顔を絶やさない気さくで清潔感溢れるベストドレッサーです。
学術・文化部門
隈 研吾氏
建築家
「自分の建物にはこういった賞をもらうことはありますが、普段は疲れないような服装を心がけているくらいなので、このような素晴らしい賞をもらえて光栄です。今日は北海道から移動してきたんですが、寒すぎず暑すぎないスタイルにしました。このジャケット意外とあったかいんですよ。」とにこやかな表情で登壇した隈 研吾氏。
世界的な建築家である隈 研吾氏は、普段から二週間の海外出張も、ショルダーバッグひとつ、ジャケットだけで寒暖の調整を行うというミニマリスト。「キャリーバッグだと空港で走れませんからね(笑)。」と、笑顔で受賞の喜びを語りました。
1954年8月8日生まれ、神奈川県出身。東京大学工学部建築学科を卒業後、東京大学大学院建築意匠専攻修士課程を修了。90年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て現在、東京大学特別教授・名誉教授。40を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案。主な著書に『全仕事』(大和書房)、『点・線・面』(岩波書店)、『負ける建築』(岩波書店)、『自然な建築』(岩波書店)、ほか多数。
<選考理由>
あくなき好奇心こそクリエイションの源という、日本を代表する建築家の隈さん。世界中どんな長旅でもショルダーバッグーつしか持たないと決めていて、設計において現場の職人さんとのコミュニケーションを大事にするといい、自然との融合や人情味を大切にする、活動的な中に凛とした信念を持ったベストドレッサーです。
芸能部門
赤楚 衛二氏
俳優
「21歳でデビューして8年、今年で29歳です。このような歴史のある賞に選んでいただいて大変光栄です。」とフレッシュで爽やかなコメントの赤楚 衛二氏。
喜びのコメントの後に、司会者からヒゲのことを聞かれると「現在、映画の撮影で歴史上の人物を演じていまして。決して無精ひげではありません(笑)。」と答え、会場は和やかな雰囲気に。赤楚 衛二氏は今最も注目されている俳優のひとり。今後の活躍がより楽しみな日本を代表するアクターです。
1994年3月1日生まれ、愛知県出身。2017年『仮面ライダービルド』(テレビ朝日系)に出演。20年の主演ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)は、22年に映画化も。21年にドラマ「SUPER RICH』(フジテレビ系)、22年に連続テレビ小記『舞いあがれ!』(NHIK)、23年には初のゴールデン単独主演ドラマ『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)などに出演。24年は『もしも徳川家康が総理大臣になったら」(Netflix)が控える。
<選考理由>
NHK連続テレビ小説『舞い上がれ」での好演をはじめ、出演作がとぎれることなく引っ張りだこの作優の赤楚さん。どんなことにも好奇心と実践力を発揮し、先輩の健康法を取り入れ、先輩のファッションに関心をもち、周りの人の生き方に学び、経験と知識を大切にする、思感深く礼儀正しい次代を期待されるベストドレッサーです。
芸能部門
川口 春奈氏
俳優
FENDI(フェンディ)の優美で繊細なドレスを纏い「本当に恐縮な思いですが、このような賞をいただきすごく光栄です。嬉しいです。」と笑顔で受賞のコメントを語りました。
「来年はお仕事もプライベートも、いろいろと楽しんでいきたい」と来年の抱負を語った、日本のみならず世界から注目される女優、川口 春奈氏。これからも彼女の活躍から目が離せません。
1995年2月10日生まれ、長崎県出身。2007年に雑誌オーディションでグランプリを獲得し、09年に作優デビュー。近年はNHK大河ドラマ「麒酸がくる』、連続テレビ小説『ちむどんどん』などに出演。22年、主演ドラマ「silent 』(フジテレビ系)が話題を集め、エランドール賞新人賞を受賞。現在『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系、木曜20:00~)にレギュラー出演中。今年3月、フェンディのジャパンブランドアンバサダーに就任。YouTube「はーちゃんねる」も人気。
<選考理由>
今やテレビで、街頭で、電車内で、そして、雑誌の表紙でと、その姿を見ない日はないほど、国民的な存在となった川口さん。自分の時間、考える時間を大切にし、普段のカジュアルから高級ブランドに身を包んだドレッシーなスタイルまで、そのファッションに同化し、より美しく着こなす、素直で自然体のベストドレッサーです。
スポーツ部門
栗山 英樹氏
2023WBC 日本代表監督
スタイリッシュなブラックのスーツに身を包み登壇した栗山 英樹氏は「ファッションも好きなので嬉しさはありますけど、本当は僕がもらったというよりも、WBCの選手全員のおかげでもらえた。そんな感じですね。」と笑顔で受賞の喜びを語りました。
今後の自身の進退については「みんながびっくりするような選手をまた育てたい。思ってもみない凄い選手が日本に必ず生まれるので、そういう意識で前に進みたい」熱いコメントを残しました。
1961年4月26日生まれ、東京都出身。84年にヤクルトスワローズに入団。89年にゴールデングラブ賞を獲得するなど活躍したが、怪我や病気が重なり90年に引退。その後は野球解説者、スポーツジャーナリストに転身した。2012年に北海道日本ハムファイターズの監督に就任。同年、監督1年目でパ・リーグ制覇。16年には日本一に導いた。21年まで同チームの監督を務めたのち、22年から日本代表監督に。23年3月のWBCでは3大会ぶりの優勝を果たした。
<選考理由>
日本人の心を一つにさせ、誇りと自信を持たせた侍ジャパンの前監督の栗山さん。選手に嘘をつかない、情に流されない、信じ切るという監督としての信念は自身の生き方そのものであり、ほとんどネクタイ着用のスタイルも相手に失礼にならないようにとの気遣いのあらわれという強靭な精神力をもったベストドレッサーです。
特別賞
伊東 玄聖氏
ノーベル平和賞受賞者世界サミット副会長
艶やかで胡蝶蘭の柄が美しい着物で登場した伊東 玄聖氏は、祖母の影響により幼少の頃から常に和装がそばにあったといいます。
「私は着物が大好きです。日本の伝統の着物をもっと皆さんが着用する機会か増えると嬉しいですね。」とベストドレッサー賞の受賞者らしいコメントを笑顔で語りました。
1978年7月30日生まれ、東京都出身。スイスに留学後、96年にアメリカの大学に進学。98年に休学して比叡山延暦寺にて得度し、伊東玄聖として修行の道へ。2002年、筑波大学大学院の一貫性博士課程に入学。05年に修士号取得後、博士課程中退。以降、NPOアスカ海外文化交流会副会長として活動する傍ら、「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」にも関わり、12年アジア特別代表、16年理事に就任。19年から副会長を務める。
<選考理由>
ゴルバチョフ元ロシア大統領が立ち上げた「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」を初回からずっとサポートし続ける、僧侶でもある伊東さん。海外留学で国際感覚を養うとともに、日本の文化、精神、思想に造詣を深め、誰もが心の安寧を得られるように世の中の安穏を願い、精力的に活動する才色兼備のベストドレッサーです。
ベストドレッサー賞とは…
ファッション意識の向上、豊かで充実した生活の提案、ファッション産業界の発展と各界の文化交流を目的として、1972年より「ベストドレッサー」を選考し発表しています。この賞事体の認知度は高く、注目度を維持・向上させるとともに、よりファッションについての造詣を深め、より着飾ることの楽しさを伝えられるようなアワードとなる様、企画・開催をしています。
ベストドレッサー賞は、政治、経済、学術、文化、芸能、スポーツなど、各分野で時代をリードする人たちに贈られてきました。単に目立った着こなしをしているとか、服装へのこだわりが深いとかいうのではなく、独自の生きるスタイルを持っていて、それを人々が支持をするというものでなくてはなりません。まさに粋な生き方を纏っている人こそベストドレッサーの称号に相応しい人です。
スタイルアリーナのアンバサダーが出席。
本年はスタイルアリーナのアンバサダーが、ベストドレッサー賞の授賞式へ特別招待として出席いたしました。さらに当協会の「シネマ夢倶楽部」の推奨作品を公開より一足先に鑑賞していただきました。
2023年「シネマ夢倶楽部」の映画推奨作品
ナポレオン
英雄と呼ばれる一方で、悪魔と恐れられた男…
ウォンカとチョコレート工場のはじまり
夢見ることからすべては始まるー
PERFECT DAYS
こんなふうに生きていけたなら
左から「ソラさん:soramame1999」「日向カンナさん:kanna_hinata」「かんなさん:k_r__ko」
日本ファッション協会「シネマ夢倶楽部」の活動は…
「多くの人に、いい映画、上質な映画を観て感動してもらいたい…。夢や希望を得て、心豊かに生活していただきたい…。」と考え、生活 文化向上事業の一環として、公開前の数多くの映画作品から推薦映画を選出、情報発信と試写上映会を行う事業を推進しています。
推奨作品(映画)とは…
日本メンズファッション協会が推奨するライフスタイルの提案と、各界の文化交流を目的とした活動を今以上に広がりを持たせることを目指 し、生活文化の一部でもある映画をコンテンツとした視点から、この度の「ベストドレッサー賞」では、“おしゃれ”“話題性”“芸術性”“独自のスタイル”をキーワードに、推奨作品(映画)を会場内、ならびに業界紙紙面にてご紹介いたします。