ベスト・ファーザー イエローリボン賞
「父の日」を国民的社会行事に発展・定着することを目的に推進・活動しているファーザーズ・デイ<イエローリボン>キャンペーンの一環として開催されているベスト・ファーザー イエローリボン賞は、1982年に第1回目のスタートから数え、2023年で第42回目を迎えました。
2023.6/6授賞式の模様(イエローリボンキャンペーン:https://fdc.gr.jp)
シネマ夢倶楽部では、イエローリボン賞のコンセプトにあわせ、推奨作品に『オレンジ・ランプ』(6/30公開)『青いカフタンの仕立て屋』(6/16公開)『aftersun/アフターサン』(5/25公開中)を選出、ご紹介いたします。
オレンジ・ランプ
6月30日より(金)より、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にてロードショー
©2022「オレンジ・ランプ』製作委員会
妻・真央(貫地谷しほり)や二人の娘と暮らす39歳の只野晃一(和田正人)は、充実した日々を送るカーディーラーのトップ営業マン。そんな彼に、顧客の名前を忘れるなどの異変が訪れる。下された診断は、「若年性アルツハイマー型認知症」。驚き、戸惑い、不安に押しつぶされていく晃一は、とうとう退社も決意する。心配のあまり何でもしてあげようとする真央。しかし、ある出会いがきっかけで二人の意識が変わる。「人生を諦めなくていい」と気づいた彼ら夫婦を取り巻く世界が変わっていく…。
本作は、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断されながらも、働きながら講演活動を続けている丹野智文さんの実話を基に夫婦の9年間の軌跡を描く、やさしさに満ちた希望と再生の物語。
※オレンジ・ランプ=認知症のシンボルカラーのオレンジと、みんなで灯せば世界を明るく照らすことのできるランプ。この二つを組み合わせて、認知症になっても暮らしやすい社会づくりの象徴となる願いを込めたタイトル。
出演:貫地谷しほり、和田正人、伊嵜充則、山田雅人、赤間麻里子、赤井英和、中尾ミエ
監督:三原光尋 企画・脚本・プロデュース:山国秀幸 脚本:金杉弘子
音楽:宮﨑道 主題歌:THE CHARM PARK「セルフノート」
原作:山国秀幸「オレンジ・ランプ」(幻冬舎文庫)
2023年/日本/日本語/100分/ビスタ/カラー/5.1ch
配給:ギャガ
公式サイト:http://www.orange-lamp.com
公式SNS
(Twitter) https://twitter.com/eiga_orangelamp
青いカフタンの仕立て屋
6月16日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にてロードショー
©Les Films du Nouveau Monde – Ali n’ Productions – Velvet Films – Snowglobe
モロッコ、海沿いの街、サレ。旧市街の路地裏で、ミナ(ルブナ・アザバル)とハリム(サーレフ・バクリ)の夫婦は母から娘へと世代を超えて受け継がれる、カフタンの仕立て屋を営んでいる。伝統を守る仕事を愛しながら、自分自身は伝統からはじかれた存在と苦悩するハリム。そんな夫を誰よりも理解し支えてきたミナは、病に侵され余命わずである。そこにユーセフ(アイユーブ・ミシウィ)という若い職人が現れ、誰にも言えない孤独を抱えていた3人は、青いカフタン作りを通じて絆を深めていく。そして刻一刻とミナの最期の時が迫るなか、夫婦は“ある決断”をする。彼らが導き出した答えとは―。
モロッコの伝統を守る小さな工房で紡がれる、夫婦の愛と決断の物語。2022年カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞受賞。
※カフタン=結婚式や宗教行事などフォーマルな席に欠かせない伝統衣装。コードや飾りボタンなどで華やかに刺繍されたオーダーメイドの高級品。安価で手早く仕上がるミシン刺繍が普及した現在では、手間暇かかる手刺繍をほどこすカフタン職人は貴重な存在となっている。
監督・脚本:マリヤム・トゥザニ
出演:ルブナ・アザバル、サーレフ・バクリ、アイユーブ・ミシウィ
2022年/フランス、モロッコ、ベルギー、デンマーク/アラビア語/122分/
ビスタ/カラー/5.1ch /英題:THE BLUE CAFTAN
提供:WOWOW、ロングライド 配給:ロングライド
aftersun/アフターサン
5月26日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて公開中
©Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
思春期真っ只中のソフィ(フランキー・コリオ)は、若き父・カラム(ポール・メスカル)とトルコのリゾート地にやってきた。まさしくターコイズ・ブルーの海を臨むまぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、親密な時間をともにする……。 20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは、ビデオテープの映像から記憶を手繰り寄せ、当時は知らなかった父の一面を見出してゆく。
まぶしいほどの夏の光。うだる暑さと少しぎこちない会話。日焼け止めクリームの手触り。暗闇でゆらゆらと踊る父の後ろ姿。多くを語らず、ミニマリスティックな演出で観る者に深い余韻をもたらし、誰しもの心の片隅に存在する、大切なひととの大切な記憶を揺り起こす。もし、ひとりの人間として内なる父を知ることができたなら―。いつまでもまばゆさとヒリヒリとした痛みを焼きつける、愛おしい記憶の物語を今、再生する。
監督 ・ 脚本:シャーロット・ウェルズ(初長編監督作品)
出演:ポール・メスカル、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン・ホール
2022年/イギリス、アメリカ/英語/101分/
ビスタ/カラー/5.1ch /原題:aftersun
後援:ブリティッシュ・カウンシル 配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト:https://happinet-phantom.com/aftersun/
公式SNS
(Twitter)https://twitter.com/aftersunjp
(Instagram) https://www.instagram.com/aftersun_jp_/