国内最大級のファッションとデザインの祭典 「東京クリエイティブサロン2023」

国内最大級のファッションとデザインの祭典「東京クリエイティブサロン2023」（TOKYO CREATIVE SALON 2023）が、2023年3月17日（金）～3月31日（金）にわたり、東京を代表する6つのエリア（丸の内・有楽町、日本橋、銀座、渋谷、原宿、羽田）を中心に開催されました。

 

日本の価値あるクリエイティブが集結し、あらゆるコンテンツを実施。

見る・参加するだけではなく、自分自身もクリエイティブになれるのが『TOKYO CREATIVE SALON2023』です。

 

 

 

今回スタイルアリーナは、メインである各エリア「丸の内・有楽町、日本橋、銀座、渋谷、原宿、羽田」を取材。複数の魅力的なコンテンツの中から、ピックアップして紹介します。

 

【東京クリエイティブサロンとは】

 

日本中、世界中からモノ・ヒト・コトが集まる、東京。

この街の魅力は、あらゆるカルチャーが渦巻いて生まれた創造性にあると考えます。

 

「東京の地場産業ともいえるクリエイティブ産業。その価値を発信し、行政・企業・業界団体・デザイナーと共創して、東京を世界有数のファッション／デザインの都市にする」。この想いで『TOKYO CREATIVE SALON』は開催されています。

 

東京クリエイティブサロン実行委員会とエリア毎の独立した実行委員会、さらに協力企業・団体との連携によって、それぞれが企画・実行するイベントを集約させた一大フェスティバル。

 

東京を代表するエリアが連動し、さまざまな業界のレイヤーを飛び越えて、ファッション／デザインという日々の生活の営みに欠かせない分野にフォーカスしたコンテンツを展開。クリエイティブの世界都市TOKYOを表現します。

 

第4回となる今回は、ファッションとデザインという日々の生活の営みには欠かせない2つの分野にフォーカスを置いた、すべての生活者に開けた祭典として開催、様々なデザインセクターのトップクリエイターを巻き込み、都内6つの各エリアを表現の場＝キャンバスとして捉え、様々な場所でクリエイティブ表現を発信しています。

 

 

【丸の内・有楽町】

 

丸の内・有楽町エリアは、日本有数のオフィス街という顔だけではなく、「本物」が集うファッション・グルメ・アートの街、という一面も持つ。洗練された価値観で本質的なものづくりを行なうこのエリアに、これからを担う才能をインキュベート。流行のその先を体験しましょう。

 

古くから日本有数のビジネス街の一つとして発展し、東京の顔である、商業施設やイルミネーションなど、オフィス就業者だけではなく、様々な人々が訪れ、憩い、集うまちとなるべく、進化を続ける”丸の内”。隣接するエリアと連携しアートやエンタメをビジネスと掛け合わせ、イノベーションの新潮流を生み出す場へと変革へと臨む”有楽町”。

 

そんな「丸の内・有楽町」からは”Next Fashion Designer of Tokyo「東京から、世界にはばたけ、若き才能」”をピックアップ。

 

Next Fashion Designer of Tokyo

「東京から、世界にはばたけ、若き才能」

 

東京を、パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンと並ぶ「ファッションの拠点」としていくため、東京都ではファッション・アパレル産業の振興に取り組んでいます。その一環として、世界で活躍できる若い才能を見出し育てていくため、新たなコンクールが開催されました。

 

今年度は「フリー部門」と障がいのある方にとって着心地が良くファッション性の高い作品を選ぶ「インクルーシブデザイン部門」の2部門で、都内から700件の作品が集結。

 

未来を担う新進気鋭のデザイナーによる応募作品をまとったモデルたちが丸の内で魅せる「心躍る、見たことの無いデザイン」や「生活を豊かにする、新たな機能性」、「社会の課題を解決する、斬新なアイデア」まで。

 

ファッションの可能性は、きっと無限です。

 

フリー部門

東京都知事賞・大賞

文化服装学院

高山 光(たかやま ひかり)

作品名　生ー揺蕩い（たゆたい）ー

 

インクルーシブデザイン部門

東京都知事賞・大賞

エスモードジャポン

河村 奈央子(かわむら　なおこ)

作品名　The Dancing Baobab (ザ ダンシング バオバブ)

 

最終審査員である、東京藝術大学長日比野克彦氏、衣裳デザイナー黒澤和子氏、ファッションディレクター原由美子氏、小池百合子東京都知事と各受賞者とモデルの皆様。

 

 

【丸の内・有楽町エリア】
エリアイベント主催/代表企業
丸の内ファッションウィーク実行委員会
三菱地所株式会社

 

 

【日本橋】

 

江戸時代の日本橋は、五街道の起点として、日本全国から人・モノ・コトが集まり、それらの交流によって新たなカルチャーが生み出されてきました。TCSで展開するのも、流行りのモノやコトが集まる、サステナブルなマーケット。明日にでも手に入れたい商品がそろう、そんな日本橋に出かけよう。

 

日本橋エリアからは、モノに対するトレンドとサステナブルな取り組みにフォーカスした「明日の日本市」「CHARITY FAMILY SALE」をピックアップ。

 

 

「明日の日本市」

五街道の起点「日本橋」から発信する明日の日本で流行るモノ

 

「明日にでも手に入れたい」。そんなふうに思えるモノやコトが世の中にはまだまだ隠れています。明日、使いたい。明日、食べたい。明日、見てみたい。明日、着たい。明日、行きたい。さまざまな分野の一流クリエイターたちが本当は教えたくないモノやコトを集めました。直感を刺激し、明日のあなたをつくるマーケット。明日、日本橋で会いましょう。

 

 

 

CHARITY FAMILY SALE

人気ブランドが集結しサステナブルな取り組みを発信。

 

人気ブランドが集まるチャリティーファミリーセールを開催。ユーザーが楽しめる、ファッション業界に貢献する、地球も喜ぶという関係性を目指して、ファッション業界におけるサステナブルな取り組みを発信。

 

 

【日本橋エリア】
エリアイベント主催/代表企業
東京クリエイティブサロン日本橋実行委員会
三井不動産株式会社

 

 

【銀座】

 

世界中の一流ファッションブランドが集まる街、銀座。そんなブランドたちへの憧れが、ファッションやデザインの発展を後押ししてきました。歴史ある百貨店やレストラン、ブランドショップが立ち並ぶ、気品に満ちた銀座の街並みが、TCSで新しい表情を見せます。

 

日本有数の伝統があり、昔ながらの暖かさもある街「銀座」からは、アートが街をジャックした「GINZA POET-GRAPHY created by LQVE」をピックアップ。

 

GINZA POET-GRAPHY created by LQVE

「GINZA LOVES FASHION」をテーマに街をジャック

 

ファッションのフラッグシップ都市として、「GINZA LOVES FASHION」をテーマに街をジャック。 伝統と革新のファッションが常に隣り合わせにある銀座。 変化の最中にあるこの街で、それを象徴する場所、いままでメディア化されていなかったストリートが現代詩的タイポグラフィに彩られました。グラフィックとして躍動するいくつもの言葉たちが、銀座を訪れる人々に開放的な春の訪れを告げます。

 

 

 

【銀座エリア】
エリアイベント主催/代表企業
東京クリエイティブサロン銀座エリア実行委員会
全銀座会

 

【渋谷】

多様なヒトが集まり、さまざまな感情がスクランブルする街。相対するモノ・コトが出合い、美しく混ざりあうことで、この街ならではのカルチャーが生まれる。そんな渋谷のコンセプトは「ENCOUNTER」。クリエイティビティの遭逢が新たなカルチャーの源泉へとつながっていく。

 

常に世界から注目され、最新の東京ファッションをクリエイションし発信し続ける「渋谷」からは複数のコンテンツをピックアップ。

SHIBUYA RUNWAY “THE INCUBATION”

ファッションの過去と未来が出会うランウェイショー

 

今年100周年を迎える文化服装学院とのコラボレーションによるランウェイショー。ファッションディレクターに山口壮大を迎え、日本のファッションシーンを築いてきたデザイナーズブランドの衣装やコンセプトを学生たちが紐解き、「現在」に再解釈したコレクションを発表しました。

 

 

 

ジャンポール・ゴルチエ 『ファッション・フリーク・ショー』 inTCS

ジャンポール・ゴルチエによるエンターテイメントが日本上陸

 

世界的なファッションデザイナーとして知られるジャンポール・ゴルチエ。そのゴルチエが手がける『ファッション・フリーク・ショー』のパフォーマーたちによるランウェイをTCS期間に開催します。 同作は生い立ちやデザイナーとしての生涯など、ゴルチエの半生が描かれたランウェイ・ミュージカル。マドンナやデヴィッド・ボウイ、ナイル・ロジャースなど数々の有名アーティストの楽曲も本作の魅力のひとつです。 初演のパリ公演では延べ約25万人を動員し、現在はヨーロッパやオセアニア、北米などをめぐるワールドツアーの真っ最中。5月と6月には待望の日本公演が上演されます。

 

それに先駆け、TCSの会場に『ファッション・フリーク・ショー』のパフォーマーが来場。 銀座、丸の内・有楽町、渋谷、日本橋の4エリアで特別バージョンの街中ランウェイショーが披露されました。ゴルチエのオートクチュールと街中のグラフィックが溶けあう豪華絢爛なファッションエンターテイメントは圧巻の一言。

 

 

JAFIC in TCS

地球にやさしいサーキュラーエコノミー

 

SDGs視点を持つブランドがコラボレーションした展示販売会を開催。アップサイクルされたアイテムや長く愛用されるエシカルな商品、サブスクリプションアプリなどを、企業の枠を超えて提案。

 

TOKYO PEACE FASHION SHOW

『RakutenFWT2023AW』の一部をTCS で体感

今まで、限られた人しか見ることができなかったファッションウィークの一部を、TOKYOCREATIVESALONの各エリアで開催することで、誰もが楽しめるものに。RakutenFashionWeekTOKYOとの取り組みもスタートしたTCS。

その中から、ラストを飾った「KEISUKE YOSHIDA(ケイスケヨシダ)」のショー会場で、ランウェイ終わりの華やかなモデルたちをキャッチ。ラストルックを水原希子さんが飾ったことでも、話題になりました。

 

KEISUKE YOSHIDA

 

【渋谷エリア】
エリアイベント主催/代表企業
渋谷ファッションウイーク実行委員会
東急株式会社

 

 

【原宿】

 

いつだって、異なるモノ同士が交じり合う場所に新しい価値が生まれてきました。原宿は、そんな「かけ合わせ」の場所。どんなファッションだって受け入れて、オリジナルへと変えていける力がある。原宿には、街をあげてのファッションコンテンツが目白押し。

 

世界に日本の「KAWAii」ポップカルチャーを広めた発祥地、「原宿」からは 「AKIKOAOKI & me PRESENTATION」をピックアップ。

AKIKOAOKI & me PRESENTATION

「ファッション＝生きる行為」ととらえた自己発現の形

 

ファッションをひとの生き方や姿勢が反映される文化的ツールとして捉えているブランド「AKIKOAOKI」が、ブランドのアイデンティティを象徴するインスタレーションを開催。またファッションスクール「me」から選出された新世代の12ブランドによる合同インスタレーションも同時開催。現実に潜むファンタジーを、本質的な感覚で切りとります。

 

 

 

【原宿エリア】

エリアイベント主催/代表企業
渋谷原宿ファッションフェスティバル実行委員会
一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構

 

 

【羽田】

 

日本・東京への期待、ワクワクする高揚感が集まる羽田空港。この場所はいつだって、訪れる人に安らぎを、旅立つ人に幸せを提供してきた。そんな羽田だからこそ感じられる、ファッションとデザインへの「出会い」や、「旅立ち」を表現したコンテンツに注目。

 

日本の玄関口である「羽田」からは、「FASHION TREE」「HANEDA FLIGHT DECK TRADESHOW」をピックアップ。

FASHION TREE

樹木のように個性が広がる「見上げるファッション」

 

東京を代表するファッションデザイナー坂部三樹郎が、個性的なコンセプトを持って作品を生み出すデザイナーをセレクション。「見るだけでもファッションは楽しい」をテーマに、ファッションのツリーを展示しました。

 

 

 

 

HANEDA FLIGHT DECK TRADESHOW

未来へと飛び立つ若手デザイナーたちが羽田空港に集結

 

元roomsプロデューサーが演出するトレードショー。ファッションの未来を感じる新進気鋭の若手デザイナーが集結します。絶望的な状況でも一枚の衣服が勇気を与えてくれるように、ファッションには夢や希望を与える力がある。そんな想いを込めて、大空に飛び立つ飛行機が見える場所で展示会を実施。

 

 

【羽田エリア】※初参加
エリアイベント主催/代表企業
東京クリエイティブサロン羽田エリア実行委員会
日本空港ビルデング株式会社
株式会社羽田未来総合研究所

 

「東京クリエイティブサロン」の目指す未来

 

 

約2週間に渡り、都内各地で行われた、見る・参加するだけではなく、自分自身もクリエイティブになる国内最大級のファッションとデザインの祭典「東京クリエイティブサロン2023」は、各地で大きな盛り上がりと興奮をみせ幕を閉じた。

 

世界レベルで、日常や人との関わり方、物事のあり方についての価値観が大きく変化した近年。

 

今回スタイルアリーナが取材を通してみた景色には、人々の笑顔と、ファッションとクリエイティブの持つパワフルでポジティブなパワーが溢れていました。また、随所に持続的で、皆が共創し共生し合える社会への一歩を感じました。

 

「東京クリエイティブサロン」の目指す未来、「東京を世界有数のファッション / デザインの都市」は、すぐそこまで来ているのかもしれません。

今後も「日本の価値あるクリエイティブ産業」を発信し続ける、「東京クリエイティブサロン」に注目し、その動向を追っていきます。

 

是非皆さんも見て、参加し、体験して、進化し続ける都市「東京」を体感してみてください。

 

そして共に、未来へ繋がる「東京」を創っていきましょう。