2019.09.03
小西麗のあれが好き 〜フルーツティー〜
- Category GOURMET LIFESTYLE
コーヒーが好きだ。頭がシャキッとする気がして。
でも、コーヒーって難しいなと思う。味の機微を見分けるのもそうだし、豆の選び方も、淹れ方も、あんまり自信がない。おいしいけど、はたして私はそのおいしさを100%理解できているのだろうか。
その点、ティーはいい。フレーバーの違いは、コーヒーよりずっとわかりやすいし、淹れ方で大失敗もしない。味を選ぶのも、コーヒー豆ほど選択肢はない。好きな香りを選べばいい。ついつい集めてしまうので、うちにはいつもいろんな種類のお茶ストックがある。
先日、台湾へ行って驚いた。ティーの楽しみ方がうんと自由だ。
日本だとタピオカミルクティーの一強だけど、台湾では生の果実やフレーバーシロップを入れたフルーツティーが主流みたい。今までティーとかラテとか言われて想像するのは、紅茶とコーヒーだったけれど、あちらでは、緑茶、紅茶、烏龍茶、全部ティーだ。ティーラテも種類豊富に並んでいた。
台湾の街はドリンクスタンドの数も多くて、道ゆく人たちはティーを片手に闊歩していた。写真で手にしているのはパッションフルーツ入りのグリーンティー。緑茶を甘くする文化がないので、とても新鮮。紅茶よりもさっぱりしたあじわいだった。
私もいろんなティーを携えたけど、フルーツがごろごろと沈む、いろんな色のティーは持ってるだけでちょっと楽しい気持ちになった。今までレモンティー派かミルクティー派かと問われたら、圧倒的にミルクティー派閥だったんだけど、フルーツティーは台頭してきた。「タピる」人びとと浮き立つ心は同じかもしれない。
水に果物を入れた、デトックスウォーターは大流行したけど、フルーツティーはどうだろう? にわかにコンビニでちらほらと見かけるようになったので、普及に大いに期待している。つぎの夏には、フルーツティー、流行り物にならないかなあ。
モデル・ライター
Urara Konishi
ファッションモデルを経て、編集・ライター。三度の飯とブロマンスが好き。趣味はシール集めと模様替え。共著に『何処に行っても犬に吠えられる〈ゼロ〉』(百万年書房)、モデルから企画・編集を手がけたZINE『溶けかけのアイスクリームロマンス』。コンタクトはSNSアカウント記載のメールアドレス、もしくはアトリエMIRAIへ⇩