2017.08.03
映画『幼な子われらに生まれ』プレミア(完成披露)試写会
- Category culture
映画『幼な子われらに生まれ』のプレミア試写会が、シネマ夢倶楽部第189回推薦映画・東京新聞主催にて8/2(水)都内で行われました。当日は、出演の浅野忠信さん、田中麗奈さん、宮藤官九郎さん、南沙良さん、鎌田らい樹さん、新井美羽さん、監督の三島有紀子さんが上映前の舞台挨拶に出席、満席となった会場の賑わいも舞台挨拶の軽快なトークになお一層盛り上がりました。
浅野 忠信 さん
「台本をいただいてすぐオファーを受けた作品です。今まで女性監督とお仕事をしたことがなかったので、三島監督とご一緒して出来た作品がこうして完成披露を迎えて嬉しいです。」
「撮影は、一筋縄ではいかなくて…かなり僕も混乱して。子供(子役)たちにすごく救われました。大人として染み付いてしまった何かがあって、子供と向き合った時にリアルな、自分でも想像していなかったリアクションが飛び出てくるので、それを監督が面白いカタチにしてくれました。」
田中 麗奈 さん
「今回、映画の家族が田中家ということで縁があるなと…。試写で観た方に感想をいただいて、家族がテーマのお話なので、1人ひとり思うことがあるんだなと思いました。」
「今まで演じたことがないような女性で、(夫役の浅野さんに)ウザったいと思われるプレッシャーを掛けていくのは難しかった。(すべての世界が家庭という専業主婦の役に)これまで見たことのない自分がいて面白かったです。」
宮藤 官九郎 さん
「なかなかひどい男の役ですので映画を観ていただくと僕の株は下がると思います。なので、今が一番好感度がある状態です。嫌いにならないでください!笑」
「今まで、死んだ人、死んでいる人‥の役が多くて、生きている役は久しぶりでしたが、でも生きていてもクズでした。笑」
三島 有紀子 監督
「今日は、こんなにも大勢の方に集まっていただいて、とても嬉しいです。もがきながら格闘して格闘して、ここにいるキャストとスタッフと大切に作った作品です。」
「映画の中の人間たちも、もがきながら生きています。そんな人たちを見ているうちに、皆さんの心の中に何かが見えてくる映画だと思います。」
南 沙良 さん
「(今作がデビュー作・初演技について)最初何をするのかもわからなくて、浅野さんをはじめ、周りの方が暖かくて。アドバイスも沢山いただき、初めてでも入り込みやすい環境を作ってもらえてリラックスしてできました。」
■幼な子われらに生まれ
© 2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会
バツイチ、再婚。一見良きパパを装いながらも、実際は妻の連れ子とうまくいかず、悶々とした日々を過ごすサラリーマンの田中信(浅野忠信)。妻・奈苗(田中麗奈)は、男性に寄り添いながら生きる専業主婦。田中はキャリアウーマンの元妻・友佳(寺島しのぶ)との間にもうけた実の娘と3カ月に1度会うことを楽しみにしているとは言えない。実は、信と奈苗の間には、新しい生命が生まれようとしていた。血のつながらない長女はそのことでより辛辣になり、放った一言、「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当のパパに会わせてよ」。今の家族に息苦しさを覚え始める信は、怒りと哀しみを抱えたまま半ば自暴自棄で、長女を奈苗の元夫・沢田(宮藤官九郎)に会わせる決心をするのだが…。
96年に発表した重松清の傑作小説を豪華アンサンブルキャスト、『しあわせのパン』『繕い裁つ人』などで幸せの瞬間を繊細に、丁寧に紡ぎ、感動を届けた三島有紀子監督による映画化。
2016年/日本/127分 配給:ファントム・フィルム
[8月26日(土)より、テアトル新宿、シネスイッチ銀座ほか全国にてロードショー]
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