モデルのニコルも注目した海外ドラマ『クイーン・メアリー』の16世紀ファッションは、現在のトレンドにも見事にマッチ。流行を敏感に反映するストリートファッションの現場でも、当時のテイストを現代風にうまく取り入れたスタイルが目に映る。時代や国は変わっても、オシャレに対する感覚は今と通じるものがあるようだ。
2016.10.21
ストリートファッションのトレンドにシンクロする
『クイーン・メアリー』の16世紀スタイル!
- Category FASHION
繊細なレースは今も昔もマストアイテム
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あち さん
ホワイトレースのトップスに、同系色のインナーをレイヤード。デニムを合わせることで、正統派ロマンチックスタイルをカジュアルにシフトしている。ゴールドのアクセサリーは、16世紀の宮廷ファッションでも欠かせないアイテム。今季らしいボルドーのバッグでアクセントをつけて。
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まゆちむ さん(20)
純白レースから透けて見える黒色のビスチェが、フェミニンな中にセクシーなスパイスをきかせている。袖と裾のフリンジは、春夏から続くトレンド。足元にはセンセーションを巻き起こしているファーサンダルを組み合わせ、甘さを控えつつもふんわりと愛らしい印象に。
ドラマ内で度々見られる、レースを主役にしたファッション。レースは16世紀のイタリアで生まれ、パリやロンドンをはじめとするヨーロッパ各地に伝わり、その繊細な美しさは宮廷を魅了して貴族のファッションに取り入れられていく。時を経て、2016年の春夏にレースを使ったフェミニンなスタイルがトレンドとして注目され、この秋冬もその人気は継続している。
Nicole Interview
レースのオフショルをチョイス
ニコルはレース素材をオフショルダーのトップスで投入。「コルセットのような太めのベルトとアンティーク調のゴールドアクセサリーをポイントに、ガーリーな雰囲気でコーデしました」。
ダマスク風のオリエンタルな柄に注目!
16世紀の宮廷ドレスは、主にダマスクやサテン、ビロード、タフタなどの生地で仕立てられており、当時を象徴するような東洋の影響を受けた文様は、ドラマ内でもひと際目を惹く。ボヘミアンなスタイルや、フォークロアルックがトレンドとなっている現代でも、オリエンタルな柄は大人気。中世ヨーロッパの薫り漂うパターンを、ストリートでチェック!
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アヤナツ さん(20)
西洋風のアラベスク柄をイメージさせる、ワイドパンツがインパクト大。16世紀にはガウンやローブなどに、このような柄を部分使いしていた。首元は、今ドキ風にストリングチョーカーをプラスしてポイントに。リラックス感のあるコーデを、朱色が心地よく引き締める。
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Honami さん(21)
シルクのような風合いのブラウスに、エレガントなレースのつけ襟、そして、ダマスク調のシックな柄をプリントしたスカートの組み合わせは、まさに優雅な王宮をイメージさせる趣。ヘアピンやリボンを使ってアレンジしたヘアスタイルも、メアリーの世界観を感じさせる。
Nicole Interview
ボヘミアン+カントリー
「宮廷ファッションのエレガントでドレッシーな雰囲気とは逆に、ボヘミアンな感じを取り入れてカジュアルに決めてみました」。当時見られる豪華なチョーカーの代わりに、ストリングチョーカーで今風に。
黒レース×ロングドレスで宮廷モード
ゴージャスなイメージのある16世紀のヨーロッパファッションだが、スペイン・モードの影響で、落ち着きのある渋い暗色がよしとされた。特に黒は最高色として扱われ、祝い事や遊戯では明るく鮮やかな色、日常では黒系の服装が多かったとか。また、ダークな色彩が好まれるとともに、シルエットもすっきりと洗練されたスタイルに移行していく。ちなみに才色兼備のメアリーは、現代でいうファッション・アイコン的存在だったという。
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くるみ さん(20)
当時の正装に好まれていた、ブラックレースが大人っぽさを引き立たせる。風にたなびくロングガウンは、優雅なドレスのようなシルエット。サンダルの透かし柄も、どこか中世ヨーロッパの伝統紋様を思わせる。16世紀に腕時計はないものの、古びた金と革の素材感が当時の面影を伝える。
Nicole Interview
レースガウンで上品にイイ女
ドレスを着こなしやすいレースガウンにアレンジして、ダークカラーのアイテムで統一感を出す。「レースは黒だったら大人っぽくなるし、赤系やネイビーも今季らしくてオシャレ。いろんなコーデが楽しめそう」。